自己発見

【不安の解消】成功体験を作るには?2つの作り方と4つの習慣

成功体験とは、自分が選び実行した結果に納得できた経験のことです。

特に新しい挑戦をするときは、似た事例における成功体験が前進する勇気を与えます。

似た事例における成功体験は、「自分にもできるかもしれない」という根拠になるためです。

この記事では、成功体験についてお伝えしていきます。

これから成功体験を作りたいときは、ぜひともここの情報を取り入れてみてください。

目次
  1. 効果的な成功体験とは?
  2. 成功体験の2つの作り方
  3. 過去にある重要な成功体験を見つける手順
  4. 意図的な挑戦で成功体験を作る手順
  5. 成功体験が見つかりやすくなる4つの習慣
  6. 成功体験が見つけられなくなる理由6選
  7. 成功体験から得られるメリット
  8. 成功体験から生じるデメリット
  9. 個人事業主が作りたい成功体験5選
  10. 個人事業主が手放したい成功体験5選
  11. まとめ

効果的な成功体験とは?

成功体験の効果性の高さは、その成功体験を得ることで目的が果たしやすいか否かで決まります。

私たちは毎日数えきれない成功体験を作り出していますが、そのすべてが今の自分が抱えている不安を取り払うことに貢献するわけではないためです。

成功体験を作るタイミングでは、一度立ち止まってどのような成功体験が必要なのかを検討してみてください。

例.プレゼンへの不安を取り除きたい
・効果的な成功体験:昔教授にプレゼンを評価された
・非効果的な成功体験:今日も朝早く起きられた

成功体験の2つの作り方

成功体験を作るとき、その方法は主に2つに分けられます。

ここでは、成功体験作りの2つのパターンについてお伝えしていきます。

作り方①:過去から成功体験を見つける

過去にある成功体験を掘り出すことは、自信の土台を育むことに役立ちます。

「自分にはできないだろう」と自信が低下しているところに、「過去の自分は成功していた」という新たな根拠を加えられるためです。

どれほど素晴らしい成功体験を持っていたとしても、その経験に気づかなかったり、忘れていたりしています。

今一度過去と向き合うことで、自分の強みや勇気、成功パターンを見つけられて自信を取り戻せるでしょう。

例.「結婚できる自信がない」への効果的な過去の成功体験
・私は家族や友人とよい関係性を築けていた
・私は相手の痛みを受け入れることができた経験がある
・私は嫌なことは嫌と主張して折り合いをつけた経験がある

作り方②:意図的な挑戦で成功体験を作る

成功体験をこれから作ることは、より具体的な不安を取り払う効果が期待できます。

挑戦という検証作業によって、自分にとって必要な根拠を意図的に作り出せるためです。

過去の成功体験は教訓化された抽象的なものであり、自信の土台として役立ちます。

しかし、これからの具体的なアクションにおいての自信には物足りず、「でもな」という思考を促してしまうものです。

意図的な成功体験では、ここで生じる「でもな」に対する反論となる根拠を作り出すことで目先の行動への自信をつけられます。

目先の行動への強い抵抗感が生じているときは、意図的な挑戦によってその抵抗感の原因と向き合ってみてください。

  • 過去から作る成功体験:自分の可能性を信じる作業
  • 挑戦から作る成功体験:石橋をたたいて安全確認する作業

例.「結婚できる自信がない」への効果的な未来の成功体験
・私たちと同じ収入でも幸せそうな夫婦がいた(自分と似た成功事例)
・不満を伝えても受け入れてくれるパートナーだった
・パートナーと一緒に暮らしてもストレスは少なかった

過去にある重要な成功体験を見つける手順

ここでは、自分にとって重要な成功体験を見つける方法をお伝えしていきます。

次のようなタイミングでお試しください。

  • 今後の方向性を探りたいとき
  • 自分を信じられるようになりたいとき

手順①:自分史を作る

自分史とは、「x軸=年齢」と「y軸=充実度」を折れ線グラフで表したものです。

過去を振り返り、いつの時代が楽しくて、いつの時代が苦しかったのかを評価してみてください。

手順②:点数が低い時期を検討する

自分史全体を観察して、点数が他よりも低い時期を検討します。

ここで検討したいことは、次の問いです。

  1. この時期の充実度が低い理由は何か?(人・物・出来事)
  2. この低い充実度が底打ちした理由は何か?
  3. この低い充実度が高まるきっかけは何か?
  4. この低い充実度の時期に取り組んだことは何か?
  5. この低い充実度の時期に得られた成功体験は何か?

手順③:点数が高い時期を検討する

自分史全体を観察して、点数が他よりも高い時期を検討します。

ここで検討したいことは、次の問いです。

  1. この時期の充実度が高い理由は何か?(人・物・出来事)
  2. この高い充実度にするために自分が貢献した取り組みは何か?
  3. この高い充実度の維持に自分が貢献した取り組みは何か?
  4. この高い充実度の時期に挑戦したことは何か?
  5. この高い充実度の時期に得られた成功体験は何か?

手順④:成功体験リストをつくる

自分史から得られた成功体験を、成功体験リストとして記録していきます。

この成功体験リストでは、次の3つのことを記載してみてください。

  1. どんな成功体験があったのか?
  2. その成功体験が得られた要因は何か?
  3. その成功体験は何に活かせそうか?

意図的な挑戦で成功体験を作る手順

ここでは、自分にとって効果的な成功体験を作る方法についてお伝えしていきます。

挑戦への不安の対策としてお試しください。

手順①:目的を明確にする

まずは、何のためのどんな成功体験が必要なのかを明確にしていきます。

「何が検証されれば不安が取り払われるのか」の答えを見つけるためにも、不安を引き起こす原因を掘り下げてみてください。

深い内省が必要な作業ですので、コーチングのような専門家に相談することをおすすめします。

例.不安を引き起こす原因→必要な成功体験
・周囲にバカにされる→失敗してもそれほどバカにされない
・上司に見捨てられる→しくじっても上司は私と向き合ってくれる
・パートナーとの関係性が悪化する→悪化しても関係性は修復できる

準備中:目標達成にコーチングが有効な5つの理由

手順②:目標を設定する

目的が明確になったら、必要な成功体験を得るための目標を設定していきます。

「どんな目標を達成したらその成功体験が得られるか?」という視点から、目標を設定してみてください。

ただし、大きすぎる目標だと不安が強まり、挑戦できなくなります。

次のいずれかに該当するような目標を設定することをおすすめします。

  • 必要な成功体験は得られるけれど、小さな挑戦である
  • 大きな成功体験に必要な最初のステップにあたる成功体験である

例.「失敗してもそれほどバカにされない」に対する目標
・大きすぎる目標:実際に大勢の前で歌を披露して失敗する
・小さく適切な目標:大切な友人1人に対して歌を披露して失敗する
・第一ステップの目標:同じ状況で失敗した人のその後を観察する

準備中:目標の設定方法

手順③:計画を立てる

目標を設定したら、具体的な行動を決めていきます。

「どんな計画ならその目標を達成できるか?」という視点から、計画を立ててみてください。

具体的には、次のステップで計画を立てることがおすすめです。

  1. 目標達成の方程式を作る
  2. 方程式の要素をそれぞれ3等分にする
  3. 9つの要素を時系列順に並べる

例.「大切な友人1人に対して歌を披露して失敗する」に対する計画
・方程式:失敗しても大丈夫=前向きな姿勢×失敗の質×影響の大きさ
・要素①:前向きな姿勢=努力の痕跡×歌への熱意
・要素②:失敗の質=失敗パターン×失敗後の自分の反応
・要素③:影響の大きさ=失敗による相手の反応×反応の継続性

準備中:計画の立て方

手順④:計画を実行する

計画を立てたら、そのスケジュール通りに実行していきます。

ただし、自分にとっての不安と向き合うための挑戦であるため、実行することが非常に難しいです。

「どうしたら計画を実行できるのか?」という視点を持ち、次のような計画を実行しやすくなるための工夫をしてみてください。

  • 元気になる
  • 専門家に依頼する
  • 環境や習慣を整える
  • 報酬と損失を強める
  • 振り返りタイムを設ける
  • 実行することのリスクを弱める
  • 行動がイメージできるまで分解する

準備中:実行力の高め方

手順⑤:振り返る

計画を実行したら、目標の達成・未達にかかわらずその経験を振り返ります。

どのような経験にも、多くの小さな成功が含まれているためです。

次のように振り返ることで、経験の中にある成功体験を見つけやすくなるでしょう。

  1. 目標の達成率を10段階評価する
  2. その評価が取れた理由を言語化する
  3. 成功理由をパターン化する
  4. 目標田達成されなかった理由を言語化する
  5. 失敗理由をどう改善できそうかを検討する

必要な成功体験が得られなかった場合は、目標や計画の修正をしてもう一度試してみてください。

このとき、今回の経験をどう活かすかと検討することで、今回の失敗を成功体験として認識しやすくなります。

例.「大切な友人1人に対して歌を披露して失敗する」に対する振り返り
①目標の達成率は8割
②8割取れた理由は友達に披露できたから
③「友達を信じる自分でありたい」と考えることで勇気が出る
④残りの2割は失敗の質が低くて気づかれなかったこと
⑤少し怖いけど今度は練習半ばくらいで披露しよう

準備中:振り返りの方法

成功体験が見つかりやすくなる4つの習慣

成功体験は人によって見つかりやすさが異なります。

失敗に意識が向きやすいか、成功に意識が向きやすいかは、その人の性質や経験によって変わるためです。

ここでは、成功体験を見つけやすくなる体質を育むための習慣についてお伝えしていきます。

習慣①:感謝日記

感謝日記とは、他者に対しての「ありがとう」という気持ちの記録です。

他者を肯定する習慣を身につけることで、ポジティブな側面を見つけやすくなり、自分の成功体験を見逃さなくなります。

どんなに些細なことでもよいので、意図的に他者に対する感謝を探してみてください。

また、他者肯定の態度は「他者が自分を肯定しやすくなる」という側面もあるため、まわりまわって自己肯定の向上にもつながります。

習慣②:成功日記

成功日記とは、自分の行動における「できたこと」の記録です。

自分で自分を褒める習慣を身につけることで、自分の可能性を信じられるようになります。

朝起きれた、出社できたなど、どんなことでもいいので成功体験を記録してみてください。

習慣③:挑戦日記

挑戦日記とは、日常から外れた行動の記録です。

「できたこと」ではなく「試してみてたこと」を記録する習慣を身につけることで、次の2つの効果が期待できます。

  • 失敗への抵抗感を下げられる
  • 挑戦することへの楽しみを知れる

挑戦日記は他の日記とは異なり、自分の意志によって行動を変えなければなりません。

「新しいお店に入る」「自分から声をかける」など、いつものパターンとは異なる行動を意図的におこなってみてください。

準備中:不安や恐怖をエネルギーへと変える方法

習慣④:健康度記録

健康度記録とは、日々のコンディションの記録です。

自分のコンディションを把握することで、次の2つの効果が期待できます。

  • コンディションによる思考の違いが分かる
  • コンディションを高く保つためのコツが分かる

健康度を記録するには、毎朝同じタイミングで自分のコンディションを10段階評価してください。

定期的に記録を振り返って自分のパターンを見つけることで、成功体験を見つけやすいコンディションが分かるようになります。

準備中:元気になる方法

成功体験が見つけられなくなる理由6選

ここでは、失敗に意識が向きやすくなる理由についてお伝えしていきます。

理由①:結果だけを見ている

大きな成功体験だけを期待していると、小さな成功体験を見つけられなくなります。

成功と失敗を二極化することで、「期待した成功ができなかったからすべて失敗」と捉えやすくなるためです。

成功体験を見つけられるようになるには、「成功したか?」ではなく「どれほどできたか?」と自分に問いかけてみてください。

結果までのプロセスに目を向けられるようになれば、すべての経験から成功体験を見つけられるようになります。

理由②:失敗する自分を拒絶している

「失敗する自分が許せない」という感覚が強いほど、失敗経験に意識が向きやすくなります。

失敗することへの強い恐れから、失敗に対する過剰なアンテナが張り巡らされるためです。

失敗する自分を受け入れるには、「失敗による現在の影響」ではなく「失敗による未来の影響」に焦点を当ててみてください。

自分にとって本当に重大な失敗を見分けられるようになることで、受容できる失敗の幅が広がって成功体験に焦点を合わせやすくなります。

準備中:失敗の乗り越え方

理由③:理想的な自分を基準にしている

自分への期待が高いほど、失敗したと感じる場面が多くなります。

合格ラインが高く設定されていると、最高のパフォーマンスを出さない限り「失敗」として捉えてしまうためです。

完璧主義を手放すためには、現状と理想を分けて考えて、理想にたどり着くためのロードマップを作成してみてください。

上振れではない自分を把握できることで、理想に向けた健全な努力ができるようになり、成功体験を増やせるようになります。

準備中:完璧主義を手放す方法

理由④:成功することに恐怖を感じている

次のステージに進むことにネガティブな感情を抱いていると、故意に成功体験を見なくなります。

成功して成長、または次のステージに進むことは、自分を危機的な状況に陥れることだと捉えているためです。

成功することに恐怖を感じている場合は、次の2つのことを試してみてください。

  • 成功したときのデメリットの妥当性を検証する
  • 成功することのデメリットを打ち消すような目標に再設定する

例.成功への恐怖
・成功したらみんなに嫉妬される
・昇進したらもっと重い責任を持つ羽目になる
・お金を稼げるようになったらもっと忙しくなる

準備中:成功したくない原因と対処法

理由⑤:自分ではなく外部要因を見ている

結果の因果関係を外部と結びつけていると、自分の成功体験に意識を向けられなくなります。

自分の影響力は小さいと考えて、他者に対する批判や賞賛ばかりに気を取られるためです。

謙虚であることは美徳かもしれませんが、成功体験を積むには適切な自責思考が求められます。

適切な自責思考を持つためには、「この結果に対して1%の責任が私にあるとしたら何が影響を及ぼしただろうか?」と自問自答してみてください。

準備中:他責思考の直し方

理由⑥:自分より優れている他者と比較している

自分より優れた結果を出している他者と比較するクセがあると、自分のすべての結果が失敗体験のように感じてしまいます。

前進している人を成功基準にすることで、現在の自分には難しい課題に挑戦してしまうためです。

比較するクセを手放すためには、自分の現状を分析して、自分に合った課題や目標を設定してください。

他人と比較するとしても、自分の成長スピードを客観視するための目的として、現状の自分と同じレベル感の人と比べるだけに留めることをおすすめします。

準備中:他人と比較する癖をやめる方法

成功体験から得られるメリット

成功体験を作ることで、どのような影響が生じるのでしょうか。

ここでは、成功体験を作ることのメリットについてお伝えしていきます。

メリット①:自信がつく

成功体験は、「これに似た挑戦でうまくいったことがある」という感覚です。

成功する根拠を裏付ける感覚であり、挑戦して成功することへの自信につながります。

どれほど困難な課題であっても、その課題に通ずる成功体験があることで、失敗する不安が薄れて挑戦意欲が強まります。

「自分にはできる気がしない」という感覚によって挑戦が妨げられている場合は、成功体験を作る、もしくは見つけてみるとよいかもしれません。

準備中:自信のつけかた

メリット②:強みが強化される

成功体験を積むことで、強みが強化されるとともに、自分にとっての成功パターンが構築されます。

成功体験の多くは自分の強みが発揮されており、その自覚によって強みへの理解が深まるためです。

ただし、成功体験を積んだとしても、その経験自体を振り返って成功した理由を自分なりに理解しなければなりません。

振り返りのない成功体験は、自信を育みますが、強みの強化までには至らないことに注意してください。

メリット③:モチベーションが高まる

成功体験を持つ行動であるほど、行動意欲が強くなります。

その行動に取り組むことで、自分にとって嬉しい報酬が得られることを予測しやすくなるためです。

成功体験は短期的なモチベーションが高まるだけではなく、行動の粘り強さにもつながります。

大きな高揚感が生じる報酬を一度でも得られれば、その後は無報酬の期間が長くとも少ないストレスで継続できるでしょう。

準備中:モチベーションの高め方

成功体験から生じるデメリット

成功体験にはネガティブな側面もあります。

ここでは、成功体験を得ることで生じるデメリットをお伝えしていきます。

デメリット①:自信過剰になる

強い成功体験を持つことで、成功を確信して努力しなくなることがあります。

これは「バカの壁」や「ダニング=クルーガー効果」とも呼ばれており、自分のスキル練度における主観的評価と客観的評価に大きなズレが生じることが原因です。

  • バカの壁:分かってもないことを分かった気になる認知バイアス
  • ダニング=クルーガー効果:「スキル練度が低いうちは自分の能力を過大評価する傾向がある」という認知バイアス

「これ以上がんばる必要はない」という根拠に成功体験を使うと、「本気になればいつでも巻き返せる」と信じて力を抜くようになります。

傲慢になって成長を止めないためにも、周囲の人からフィードバックを受けるような、自分の能力を客観的に把握する機会を設けることをおすすめします。

準備中:360度フィードバックとは

デメリット②:パターンから外れられなくなる

強い成功体験は、そのパターンに固執する原因になります。

「成功体験を作ったパターンは成功確率が高いはずだ」と錯覚することで、他のパターンの実施が不安になるためです。

しかし、万能な成功パターンは存在せず、環境、状況、課題、時代、関係者などによってパターンを変えなければなりません。

過去の成功体験に縛られてしまうと、通じないパターンをいつまでも使い続けて、失敗するのは運が悪いからだと他責思考の原因になります。

過去の成功体験を手放すには、その成功パターンが効果的に働く条件を明確にすることが必要です。

また、成功パターンへの固執には非合理的な信念が深く関わっているので、自分の内面と向き合うこともおすすめします。

準備中:精神的な成長を遂げる5ステップ

デメリット③:失敗を過度に恐れるようになる

強力な成功体験を他者から褒められることで、自尊心が高まり失敗を過度に恐れるようになります。

「優れた自分」という役割を期待されていると錯覚して、期待を裏切ることで生じる損失を回避しようとするためです。

しかし、失敗への強い恐怖は、次のような行動によって自己成長を阻みます。

  • できる課題しか実行しない(挑戦意欲の低下)
  • 失敗しやすい課題にあえて取り組む(セルフハンディキャップ)

かっこいい自分を見せるために努力することは有意義かもしれませんが、本来の目的を見失わないように気を付けてください。

準備中:評価されるのが怖い

個人事業主が作りたい成功体験5選

ここでは独立ではなく、フリーランスや起業家になりたての人におすすめしたい成功体験をお伝えしていきます。

成功体験①:私でも誰かの役に立った

初めての領域でビジネスをするときは、まず自分に自信を持つことが大切です。

「私なんかは誰の役にも立たない」というマインドを持っていると、コミュニケーションを取ることも、成功が約束されていない挑戦をすることも難しくなるためです。

どんな些細なことでもいいので、他者から感謝される成功体験を作ってみてください。

他者に喜んでもらえるという報酬感を一度でも味わえれば、ビジネスを粘り強く継続できるようになります。

準備中:モニターの集め方

成功体験②:他人の評価を変えられた

ビジネスにおいての最大の壁は、他人からの評価への恐れです。

個人事業主は山あり谷ありの業績になりやすく、他人からの評価に敏感だと誰にも助けを求められず、段々とフェードアウトする原因になるためです。

しかし、他人の評価基準は適当であり、ほとんどの場合は「稼げているor稼げていない」でしか評価していません。

「稼げていない=ダメなやつ」というレッテルを貼る人もいますが、そういう人に限って稼げるようになったら手のひら返しをするものです。

他人の評価はころころ変わると実感できれば、その後はそれほど気にならなくなります。

特に駆け出しのときはリスクが少なくこの成功体験を積めるので、最初から成功しようとせずに、あえてなさけない自分を晒してみることをおすすめします。

成功体験③:失敗してもなんとかなった

ビジネスでは、多くの試行錯誤が求められます。

しかし、それは多くの失敗経験を積む必要があるということであり、失敗を受け入れることが難しい人にとっては大きなストレスの原因です。

失敗へのストレスを緩和するためには、「失敗しても大丈夫である」という安心感を生み出すような成功体験を積む必要があります。

自分で失敗して確信を得ることがもっとも重要ですが、まずは成功者の失敗談や失敗へのマインドを調べることから始めてみるとよいかもしれません。

成功体験④:納得せずに行動しても意味があった

ビジネス初心者で躓くポイントとして、自分が納得できるまで悩み続けることが挙げられます。

「確実に成功するのか」「それはなぜなのか」を腑に落ちるまで考え続けて、時間ばかりが経過して行動しないパターンです。

ノウハウに納得することは大切ですが、実行せずに納得できるノウハウはそう多くありません。

実行して初めて「ああそういうことか!」と納得できるものが多く、他者にその説明を期待してもその答えはなかなか得られないものです。

期間を設定して調べて、それ以降は実行してみてください。

その実行によって前進できたという成功体験を得られれば、納得せずに行動できるようになり実行スピードがとても早くなります。

準備中:納得できないと先に進めない

成功体験⑤:「やらなきゃならない」は必要ではなかった

個人事業における失敗理由の1つに、「やらなきゃ」という焦りが挙げられます。

焦りは自分にとって本当に必要な行動を見失わせて、次のような精神的・肉体的ストレスばかりを増やしてしまうためです。

  • 成功への焦り:長期的な計画を立てられない
  • 収支バランスへの焦り:過度にタスクを詰め込む

焦りは視野を狭めて短絡的になり、やらされている感を生じさせます。

自分にとって必要な行動を促すような焦りではない場合は、その焦りの正体を明確にして、「焦らなくても大丈夫」の根拠になるような成功体験を作ってみてください。

準備中:焦りの解消方法

個人事業主が手放したい成功体験5選

個人事業主にとっては、事業の失敗を促す成功体験があります。

ここでは、個人事業主が手放したい成功体験についてお伝えしていきます。

手放したい①:ぎりぎり間に合った

締切ぎりぎりに間に合うという成功体験は、その後のビジネスを難しくします。

準備不足の原因になり、質の高い仕事ができなくなるためです。

この成功体験を手放すためには、間に合ったかどうかではなく、質の高さで評価してみてください。

締切に間に合うことは最低限の合格基準ですので、「締切に間に合ったからOK」と捉えないようにしましょう。

準備中:締切ギリギリ族の改善方法

手放したい②:他者に従ったらうまくいった

他者に教わることはよいことですが、他者に教わるだけでうまくいくという経験は自走する勇気を失わせます。

他者からの保証がない試行錯誤が難しくなり、誰かに依存しなければビジネスができなくなるためです。

この成功体験を手放すには、教わったノウハウを自分なりに理解して実行することが重要です。

「教わることは試行錯誤を短縮するための手段である」と理解することは、ビジネスを自走して展開する役に立つでしょう。

手放したい③:悩んでいたら助けてもらえた

「悩んでいるところを誰かに助けてもらえた」という成功体験は、自分で悩みを解決する態度を失わせます。

悩んでいれば誰かが助けてくれるだろうと期待するようになり、悩みつづけている自分を肯定するようになるためです。

しかし多くの人は、「歩みを止めて悩んでいる人」よりも「悩みながらも実行している人」を助けたいと感じるものです。

若いうちや初心者のうちは黙っていても誰かが助けてくれるかもしれませんが、次第に詐欺的商品を売りたい人しか集まらなくなります。

「悩んでいたら助けてもらえた」という成功体験は、「悩んでいる人を助けてあげたい」という今度は与える側になるための原動力として活用してみてください。

手放したい④:締切が過ぎてもなんとかなった

締切を過ぎてもなんとかなるものですが、その成功体験は締切効果を弱めることにつながります。

締切を過ぎることにペナルティを感じなくなり、不安感や罪悪感が生じなくなるためです。

締切は計画を前進させるための強力なツールです。

締切をずらすことはあってもよいかもしれませんが、それを成功体験にはせず、失敗体験として受け止めることをおすすめします。

準備中:計画を後ろ倒しにしないためには

手放したい⑤:モチベーションが高まって作業が捗った

やる気がみなぎって作業に集中できたという経験は、仕事量を減らす原因になる傾向があります。

「モチベーションが高いほうが効率的だ」と認識して、モチベーションが低いときは仕事をしないという選択をするようになるためです。

仕事量がやる気に左右されるようになると、計画通りに進められずに停滞しやすくなります。

「モチベーションが高い=仕事が捗る」ではなく「モチベーションが低くとも仕事は捗る」という成功体験を作ってみてください。

準備中:在宅ワークに集中するには

まとめ

成功体験は次の2つの方法で作れます。

  • 過去から見つける
  • 意図的な挑戦で作る

いずれの方法においても、まずは成功体験を作る目的を明確にすることが重要です。

自分にとって必要な成功体験から、何をすべきかを逆算してみてください。

また、成功体験は解釈次第でネガティブにも作用します。

得られた成功体験を有効活用するためにも、慎重に内省して経験を教訓化してください。