自己発見

他責思考を改善するには?自責思考を促す方法と注意点

ビジネスで成功するには、他責思考を手放す必要があります。

他責思考のままでいると、問題を引き起こす自分の行動パターンを改善できないためです。

この記事では、自責思考で考えるための方法についてお伝えしていきます。

他責思考によって行き詰っている場合は、ここで紹介する方法を取り入れてみてください。

他責思考と自責思考の違い

他責思考か自責思考かは、責任の矛先に違いが表れます。

  • 他責思考:自分がコントロールできない要因に責任の矛先が向かう
  • 自責思考:自分がコントロールできる要因に責任の矛先が向かう

他責思考と自責思考を混同してしまう勘違いとして、自分を変えるか否かで判断することが挙げられます。

  • 他人を変えようとしている→他責思考だろう
  • 自分を変えようとしている→自責思考だろう

しかし、他責思考と自責思考を見極めるポイントは、責任の所在を自分のコントロール内と外のどちらに向けているかです。

どこまでを自分として捉えるのか、どこまでをコントロール可能として考えるのかによって自責の範囲は変動します。

自責思考だからといって、自分以外にも責任を押し付ける場合があることに注意してください。

  • 自分は部下を変えられる→部下を変えることは自分の責任だ
  • 自分は部下を変えられない→部下を変えることは部下の責任だ

他責思考を改善するには

自分を変えることに前向きになる目的と目標を設定して、その目標の達成を目指すことで他責思考を改善していきます。

自分が変わることに対する動機づけが強まることで自責への抵抗感が弱まり、それによる成果を得ることで自己変容を肯定的に捉えられるようになるためです。

「自分のコントロール外の要因を変えたほうが達成が容易だ」と感じられる目的や目標が設定されている場合は、他責思考であることを促します。

他責思考を改善するためにも、「欲しい結果を得るためには自分のコントロール内を変えたほうが早い」と感じられるような目的や目標を設定してください。

また、他責思考は「衝動的な思考」と「能動的な思考」の2種類に分けられます。

衝動的な他責思考の改善は難しいため、まずは能動的な他責思考を改善することを目指しましょう。

  • 衝動的な他責思考:刺激に対して無意識的に責任転嫁すること
  • 能動的な他責思考:経験を振り返って意識的に責任転嫁すること

他責思考の具体的な改善手順

ここでは、他責思考を改善するための具体的な手順についてお伝えしていきます。

自分1人では難しいと感じる場合は、コーチングのような内省を促す専門家の協力を得るとよいでしょう。

準備中:コーチングとは

手順①:他責思考に気づく

他責思考の改善は、自分が責任転嫁していることに気づくことから始めます。

自分が他責思考であると認めることで、その思考を変えることに動機が生まれるためです。

何の結果を、誰に対して、どのように責任転嫁しているのかを、その主張の正当性は考慮せずに明確にしてください。

他責思考であることは自認しづらいため、他者からもらうフィードバックを手がかりにするとよいでしょう。

準備中:アドバイスを受け取れない人の心理とは

手順②:他責思考の目的を分析する

自分の他責思考が明らかになったら、責任転嫁することで得られる恩恵を分析していきます。

他責思考の目的を明確にすることで、自分の行動原理が明らかになり、検証の余地が生まれるためです。

他責思考の目的を分析するためには、次の3つの質問に答えてみてください。

  • 自分に責任がないことで、どんないいことがあるのか
  • 自分に責任がないことで、どんな悪いことを回避できるのか
  • 自分の責任があるとしたら、どんな未来が訪れることに不安や恐怖を感じるのか

手順③:理想を描き本当の目的を明らかにする

他責思考を引き起こしている問題に対して、本当に自分が望んでいることを明らかにしていきます。

自分の理想を描くことで、責任転嫁することの無意味さを自覚するとともに、自分が変わることへの動機が生まれるためです。

たとえば、「営業成績が低い」という問題ならば、「後輩から尊敬されるようなトップセールスマンである自分」というような理想が描けるかもしれません。

短期的よりも長期的な未来における理想を検討することで、他責思考を改善するような自分の望みが明らかになりやすいです。

また、現在の他責思考を維持した未来が、その理想の未来に近づいていけるのかを検討することは、自責思考である必要性を自覚することに役立ちます。

準備中:理想の描き方

手順④:コントロールできる範囲を区別する

自分にとっての理想にたどり着くために、自分がコントロールできるものとそうでないものを分類していきます。

本当はコントロールできない要因なのに、コントロールできると思い込んでいることがあるためです。

コントロールできる範囲を区別するためには、まずは理想を実現するために必要な改善ポイントをすべて列挙してみましょう。

そしてそれら1つひとつに、「コントロール可能」か「コントロール不可能」かを評価していきます。

一般的に、コントロール可能な要因とは自分の行動だけです。

ただし、一見するとコントロール不可能な要因でも、細分化するとコントロール可能な要因が含まれていることに注意してください。

例.営業に関するコントロール範囲
・コントロール不可能:お客様に商品を買ってもらう
・コントロール可能:お客様に商品を買ってもらえるような提案をする

手順⑤:目標を設定する

理想を実現できたといえる条件を目標に、コントロール可能な要因を小目標として設定します。

たとえば、「後輩に尊敬されるようなトップセールスマンである自分」という理想なら次のようになるかもしれません。

  • 目標:12月21日までに成約数を3倍に増やす
  • 小目標①:営業数を2倍に増やす
  • 小目標②:成約率が1.5倍なるような仕組みを作る
  • 小目標③:パフォーマンスを最大限発揮できるように7時間睡眠を徹底する

準備中:目標の設定方法

手順⑥:キャラを設定する

目標を設定したら、その目標を達成しやすい自分を検討します。

自分のセルフイメージによって、必要な行動への抵抗感が変わるためです。

たとえば、「末っ子の自分」より「社会人の自分」であるほうが会社で働きやすいでしょう。

また、「働く自分」より「親である自分」の方が、子どもに関心を持ちやすくなるかもしれません。

キャラを設定するには、設定した目標を当たり前に達成できる自分を想像することがおすすめです。

ロールモデルや本の登場人物などを材料にして、理想の未来の自分像を検討してみてください。

準備中:理想の自分像

手順⑦:目標の達成を目指す

キャラ設定をしたら、目標の達成を目指します。

ただし、自責思考になりやすい目標を設定しているため、不快な感情が生じやすいことに注意してください。

途中で目的がすり替わったり、不快な感情から目を背けるために行動が止まったりしてしまいます。

目標達成を目指すこと自体が困難だと感じたら、コーチングを活用するとよいでしょう。

準備中:目標達成にコーチングが有効な5つの理由

手順⑧:成果を実感する

単に目標達成をしただけでは、根本的な他責思考の改善には至りません。

自分のコントロール内に意識を向けて行動したことで得られた成果を実感することで、ようやく他責思考を手放せます。

経験を振り返るには目標達成の成否だけではなく、自分の成長具合やストレス・感情なども検討してください。

また、次のどちらの自分が好ましいかを検討することも、他責思考を手放すことを後押しします。

  • 今回の自責思考だった自分
  • 過去の他責思考だった自分

準備中:振り返りの方法

他責思考になる主な原因

ここでは、他責思考を誘発する原因についてお伝えしていきます。

他責思考を手放すためにも、ここで紹介する原因を取り除く工夫を施してみましょう。

原因①:無関係感

無関係感とは、「自分には関係ないからどんな結果になってもいい」という感覚のことです。

当事者意識のなさによって、自分ごととして捉えられなくなり、自分を変える動機が低下してしまいます。

しかし他者の欠点は見つけやすいため、評論家のように指摘してしまい、周りからは単なる他責思考だと捉えられるのです。

当事者意識を持つには、現状が続くと自分にどんな不利益があり、現状が改善すると自分にどんな利益があるのかを検討してみてください。

この現状で理想の自分ならどのように振舞うかを考えることも、当事者意識を持つことに役立ちます。

原因②:自己効力感の低さ

自己効力感の低さとは、「自分がどう足掻いても結果を変えられない」という感覚のことです。

無力感によって、他人を変えることでしか求める結果を得られないと感じてしまい、自分ではなく他者を変えることに力を注いでしまいます。

たとえば「もっと可愛かったら幸せだったのに」というのも、自分の力では幸せになれないと認めたことによって生じる思考です。

自己効力感を高めるためには、自分が影響できることを理解することが重要です。

具体的には、自分の似た状況の人が成功した事例を知ることや、目標を行動レベルに分解して計画を立てることなどが挙げられます。

準備中:ロールモデルの見つけ方

原因③:間違いを認めることへの恐怖

間違いを認めることへの恐怖とは、「生じる損失が大きすぎる」という感覚のことです。

耐えられないような損失があると認識することで、自分の責任にするわけにはいかなくなり、必死に責任転嫁しようとします。

たとえば、1つでも自分のミスが発覚すると昇進できなくなる場合、なんとしてでも自分のミスを隠そうとするでしょう。

これも自責による不都合を回避するための行動であり、致し方なく他責にしてしまっているのです。

損失には「実際の損失」と「思い込みの損失」の2種類があります。

  • 実際の損失:昇進ができなくなる、お金を失うなど
  • 思い込みの損失:嫌われると昇進できない、お金を失うと人生が終わる

実際の損失がある場合は他責思考の改善が難しいですが、思い込みの損失であるならば自責思考に改善しやすいです。

間違いを認めることに恐怖を感じたら、自分の責任だと認めたらどんな未来が待ち受けているのかを検討して、「実際の損失」と「思い込みの損失」のどちらに怯えているのかを明らかにしてみてください。

準備中:不安や恐怖をエネルギーへと変える方法

原因④:全体的な失敗への焦点の固定

全体的な失敗とは、自分や他者の責任が不明確になるような規模に関する悪い結果のことです。

全体的な失敗に焦点が固定されると、もっとも目立つミスに思考が奪われて、自分の至らない点が見えなくなってしまいます。

たとえば、バスケの試合の結果は、チームメイト全員の責任だと捉えられます。

しかしバスケの試合で負けたことに焦点が固定されると、その戦犯探しをしてしまい、自分以外の誰かに全責任を追求してしまうでしょう。

全体的な失敗から焦点を外すためには、過ぎた結果にこだわることをやめることが有効です。

「その結果に自分の責任が1%あるとしたら何だろうか」と考えることで、未来のために改善する意欲が湧いて自責思考を促せます。

準備中:失敗の乗り越え方

他責思考の特徴

ここでは、他責思考の特徴についてお伝えしていきます。

他責思考は自覚しづらいため、ここにある特徴に該当するかを確かめてみてください。

特徴①:他者批判

他者批判とは、相手にネガティブな評価を下すことです。

たとえば次のような評価を下してレッテルを貼る行為は、他者批判といえるでしょう。

  • Aさんは潔癖だよね
  • Bさんは誠実さが足りないよね
  • 忙しいときに来るお客様が悪い

自分に当事者意識がなかったり、自分ではなく相手が間違っていると感じたりする場合に他者批判をしてしまいがちです。

他者批判は衝動的におこないやすいため、他者批判に気づいたら「自分はどうなのだろうか」と自分について振り返ってみることで自責思考に切り替えられます。

特徴②:謝罪の拒否

他責思考によって謝罪の拒否をする理由は、失敗を認めたくないからです。

失敗を認めることが怖い、または自分が失敗の本当の原因ではないと考えることで、謝罪をすることが難しくなります。

たとえ言葉で謝罪をしていても、自分の責任ではないと考えているケースもあります。

謝りたくないと感じたら、言葉だけで謝罪をするのではなく、範囲を限定して自責でもよいと考えられる部分だけを謝罪してみてください。

例.敗北した試合
・すべての範囲:試合に負けてごめんなさい
・限定した範囲:あの場面でミスをしてごめんなさい

特徴③:教わることが苦手

教わるということは、自分の行動を変えるということです。

人によっては「自分を変えることは自分が間違っていたと認めることだ」と解釈し、教わることに抵抗感を示す場合があります。

教わることが苦手な場合、教わるときに不貞腐れたような態度をとりがちです。

また、教わったことを雑に実行してわざと失敗することで、「ほら見たことか」と自分の正当性を主張しようと試みる場合もあります。

教わることに抵抗感を感じたら、目的と目標を見直してみてください。

「目的や目標を達成するためにその人の情報を活用するのだ」と捉えられれば、教わることへの抵抗感が和らぎます。

特徴④:結果に責任を持たない

結果に責任を持つことを避けるために、他責思考の人は他人に判断を委ねます。

たとえば外食をしたとき他人にお店選びを任せるのは、あとから「このお店にしなければよかった」という意見が出ても自分にダメージを負わないようにするのが目的だということです。

結果に責任を持たないことが目的であるため、自分の意見を主張することもありますが、基本的には他者の意見を採用します。

そして悪い結果になったときは、自分には非がなく無関係である、または自分こそが被害者であると認識して、他者批判をしたり無関心であったりするでしょう。

「言われたとおりにしたのに不幸になった」「うまくいかないのは私に才能がないからだ」などはまさに、現状の結果に対する責任を回避するための主張です。

結果に責任を持つためには、責任の範囲を白黒思考ではなく割合で考えるようにしてみてください。

「悪い結果になったらどんな損失を被るのか」と当事者意識を持つことも、結果に責任を持つことに役立ちます。

特徴⑤:全体的な勝ちにこだわる

全体的な勝ちとは、自分や他者の責任が不明確になるような規模に関するよい結果のことです。

「バスケの試合で勝つ」「プロジェクトを成功させる」などは、全体的な勝ちだといえるでしょう。

目標として全体的な勝ちを設定し、それを本気で達成しようとすることは大切なことです。

しかし、規模が大きくなればなるほど、自分が影響できる割合が小さくなり、責任転嫁しやすくなることに注意しなければなりません。

他責思考にならないためには、全体的な勝ちにこだわりながらも、自分の行動だけに焦点を当てるようにしてください。

「人事を尽くして天命を待つ」というマインドを身につけることで、自責思考を保ちながら全体的な勝ちを目指せるようになります。

準備中:完璧主義を手放す方法

特徴⑥:セルフハンディキャップ

セルフハンディキャップとは、自分に制限を課す行為です。

失敗しても自尊心を下げないために、または成功したら自尊心を高めるために、セルフハンディキャップは使われます。

たとえば、「試験前にゲームをする」「大事な仕事の準備をしない」などはセルフハンディキャップに起因している可能性があるでしょう。

セルフハンディキャップをやめるためには、次のことが有効です。

  • 現状の実力を把握すること
  • 目先の結果に囚われないこと
  • 他者の評価を気にしないこと
  • セルフハンディキャップをすること自体が他者に嫌われると理解すること

ビジネスで他責思考を手放すメリット

ここでは、他責思考を手放すことで得られるビジネス面でのメリットをお伝えしていきます。

メリット①:成長が早まる

他責思考を手放すことで成長が早まる理由は、他者よりも自分に意識が向きやすくなるためです。

他者を批判することよりも、自分に対する新しい仮説構築に思考を割くようになり、成長が促されるようになります。

ただし、自責思考になっても成長できずに満足いく結果が得られない場合は、自己否定をする原因になります。

成長を早めたいときは、他責思考を手放すとともに、成長しやすい環境やツールを整えることも同時におこなうことをおすすめします。

準備中:自己成長とは

メリット②:ストレスが減る

他責思考を手放すことでストレスが減る理由は、コントロール外のことに不快な感情を抱かなくなるためです。

たとえばプロジェクトが失敗したとき、「Aさんのプレゼンが悪かったからだ」「Bさんの情報共有が甘かったからだ」など、他責思考だとさまざまな要因に怒りが湧くでしょう。

しかし自責思考になれば自分に対する怒りだけで済むため、失敗によるストレスが減る可能性が高まります。

自分のコントロール外に関して考える行為は、時間を浪費しストレスを生むだけです。

長期的に働き続けるためにも、コントロール可能な要因を優先して検討してみてください。

メリット③:問題解決が早まる

他責思考を手放すことで問題解決が早まる理由は、コントロール内のことだけで解決を試みるようになるからです。

たとえばセールスに失敗したとき、他責思考だと「お客様との相性が悪かった」「運が悪かっただけ」などと自分では改善できないことに思考を費やします。

対して他責思考を手放せば、次のように自分の行動で変えられることに思考を費やすでしょう。

  • 自分と相性のよいお客様を見つけるにはどうすればよいのだろうか
  • 相性の悪いお客様との成約率を改善するにはどうすればいいのだろうか

自分では影響できないことに対していくら考えても、問題はなかなか解決されません。

自分の他責思考に気づいたら、「弁明をしたいのか、それとも問題を解決したいのか」と自分に問いかけ、気持ちをリセットしてから問題解決に取り組んでみてください。

準備中:問題解決の基本

メリット④:モチベーションが高まる

他責思考を手放すことでモチベーションが高まる理由は、強い当事者意識を抱けるためです。

当事者意識を持つことで、「自分がやらなければならないのだ」と危機感を募らせられます。

その危機感が行動理由になり、自分が行動を起こすことへのモチベーションが高まるのです。

ただし、どれほど自責思考になったとしても、自分には難しいと感じてしまうとモチベーションは下がってしまいます。

モチベーションを高めるためには、自責思考になるとともに、見通しを持つための工夫を施しましょう。

準備中:モチベーションの高め方

過度な自責思考の注意点

自責思考だからといってデメリットがないわけではありません。

ここでは、自責思考における注意点についてお伝えしていきます。

注意点①:自責の範囲

自責の範囲が広いとは、自分が影響を及ぼせない要因をコントロール可能だと考えること、または因果関係のない原因で自責の念を抱くことです。

たとえば、「プレゼンに失敗したのは部下の不調を予防できなかった自分の責任だ」というのは、コントロール不可能な要因なのに自分の責任だと感じているパターンでしょう。

「上司が失敗したのは私が昨日の夕飯で寿司を食べたことが原因だ」というのは、自分とは関係しないできごとに対して自分の責任だと感じているパターンだといえます。

自責の範囲が過度に広いと、自分が原因で悪いことが起きているという経験が多くなり、自己肯定感や自己効力感が低下してしまいます。

自責思考でものごとを捉えるときは、コントロール可能か否か、因果関係における責任の割合に注意するようにしてください。

注意点②:他者との関係性

過度な自責思考になると、他者と良好な関係性を保つことが難しくなります。

自分のパフォーマンスばかりに意識が向き、他者に協力することやチーム全体の成果などへの関心が薄れてしまうためです。

他者との関係性を保つためには、理想における他者とのつながりを検討してみてください。

次のことを考えることで、自分が他者に及ぼす影響も自己成長の1つの指標になり、他者との関係性が良好に保ちやすくなります。

  • 周りにどう思われたいか
  • どんな影響を与える自分でありたいのか

注意点③:自己否定の材料

自責思考になることで他者を恨まなくなりますが、それだけでは自己否定の材料にしかなりません。

「私が悪かったのだ」と認めるだけになり、すべての失敗理由を自分に押しつけてストレスを溜めてしまうためです。

自己否定の材料にしないためには、自責思考を活用する術を体得する必要があります。

次のように今回の教訓を活かせるようになることで、自責思考による自己否定を阻止できるでしょう。

  • どんな結果になったのか
  • 原因は何か
  • 次はどうすれがよいのか

まとめ

他責思考を改善するには、自分を変えることに前向きになる目的と目標を設定することが有効です。

そのためにも、理想的な未来を描き、当事者意識を持てるような目的や目標を設定してください。

ただし、自責思考になったとしても、その活用方法が間違っていると自分への批判を強めてしまいます。

他責思考を手放すとともに、自責思考の活用方法も身につけることを目指しましょう。