稼ぎ方

【事業主必見!】お金のメンタルブロックの種類と外し方

個人で事業を始めるとき、多くの人の前に立ち塞がる壁に「お金のブロック」があります。

お金を稼ぐこと、受け取ること、支払うことに抵抗感を感じ、事業計画を前に進められなくなってしまうのです。

しかし、お金のブロックを解除する方法はいくつか存在します。

この記事では、お金のブロックの外し方についてお伝えしていくので、ヒントの1つとしてお役立てください。

目次
  1. お金のメンタルブロックとは
  2. 基本的なお金のメンタルブロックの外し方4ステップ
  3. お金のメンタルブロックの3つの種類
  4. お金を払うブロックの解除方法5選
  5. お金を稼ぐブロックの解除方法5選
  6. お金を受け取るブロックの解除方法5選
  7. お金のメンタルブロックを外せば「自由な人生」が手に入る
  8. まとめ

お金のメンタルブロックとは

お金のブロックとは、お金を意識すると生じる抵抗感のことです。

ここでは、お金のブロックの特徴や原因についてお伝えしていきます。

お金のブロック①:お金のブロックの具体例

お金のブロックがあると、お金に思考が奪われて正常な判断が下せなくなります。

お金を重く受け止めすぎて、お金ファーストでものごとを考えてしまうためです。

次のような感覚は、お金のブロックに起因している可能性があります。

  • 働くことが辛いと感じる:なんで働かなくちゃいけないの
  • お金を早く稼がなきゃと焦る:早く結果を出さなきゃ大変な目にあう
  • お金をもらうことに苦しくなる:責任が重い、ボランティアじゃダメかな
  • 自分には稼ぐことが難しいと感じる:自分は特別な人間ではないからどうせ無理
  • 稼ぐ額と自分の価値を結びつけている:私に価値がないから商品は売れないんだ

お金のブロック②:お金のブロックの原因

お金のブロックが生じる原因は、お金やそれにまつわることに対する思い込みにあります。

「お金は汚い」「高単価商品は詐欺」などの思い込みによって、お金に関する行動に不快な感情が生まれ、実施したい行動が難しくなるのです。

この思い込みは、自分の経験から生じています。

育った環境、働いた会社、お客様との関係性などの経験から思い込みが作られ、今の行動に反映されているということです。

そのため、お金のブロックを解除するには「核となる思い込み」と「それを作り出した経験」と向き合うことが欠かせません。

人によっては怒りや悲しみが生じる作業ですので、できる限り元気な状態で取り組むようにしてください。

準備中:元気になる方法

お金のブロック③:個人事業とお金のブロックの関係

会社員と個人事業とでは、お金の流れに次のような違いがあります。

  • 会社員:お客様→会社→自分や他社
  • 個人事業:お客様→自分→他者

個人事業の方がお金への接触頻度が多いため、お金のブロックが反応しやすくなります。

そのため、個人事業を始めてから、自分にお金のブロックがあったことを初めて知るという人も少なくありません。

そして、そのお金のブロックを乗り越えられず、個人事業を諦めてしまう人も多くいます。

個人事業に成功するためのノウハウを探して実行することも大切ですが、多くの人が躓くのはこのマインドの問題です。

「成功するための方法」と「マインドの問題解決」の2つの視点を持って、事業計画を進めていくことをおすすめします。

準備中:成功や成長に欠かせないマインドとは

基本的なお金のメンタルブロックの外し方4ステップ

ここでは、お金のブロックを外すための基本的な手順についてお伝えしていきます。

この一連のプロセスを1人でやり遂げることが難しい場合は、コーチングを活用してみてください。

準備中:コーチングとは

手順①:メンタルブロックに気づく

まずは、自分のメンタルブロックに気づくことから始めます。

不快な感情や行動への抵抗感などが、メンタルブロックに気づくためのヒントです。

その感情や感覚を見つけたら、それがいつ、どのようなときに生じているのかを考えてみてください。

考える時間がない場合は、その感情や感覚をメモして後から振り返ってみるとよいでしょう。

手順②:メンタルブロックの正体を明らかにする

自分のメンタルブロックに気づいたら、その正体を分析していきます。

「何に対して不快感が生じているのか」「なぜ不快感が生じているのか」の2つを明らかにしてください。

次の問いに答えることは、不快感が生じる理由の探求に役立つでしょう。

  • 何をしようとすると不快感が生じるのか?
  • それをしないことで得られる恩恵は何か?
  • それをすることでどんな悪い未来が訪れるのか?
  • なぜそれをすると悪い未来が訪れると信じているのか?
  • その未来と結びつく過去の経験は何か?

手順③:新しいマインドを身につける

メンタルブロックを再検討して、新しいマインドを身につけていきます。

たとえば、「お金儲けは汚い行為だからお金をもらうことに抵抗感がある」という場合、「お金儲け」に対して次のような新しい解釈をするということです。

  • 良いお金儲けと悪いお金儲けがある
  • ダマしていないならそれは良いお金儲け
  • 良いお金儲けは経済を回す行為
  • 良いお金儲けは人を助ける

新しいマインドを身につけるには、現在のマインドを検証して変容する余地を作り出す必要があります。

現在のマインドが絶対の真理ではないと気づかなければ、マインドを手放すことができないためです。

マインドの検証作業としてもっとも簡単な方法は、自分以外の答えに触れることです。

書籍を読んだりセミナーで成功者の言葉を聞いたりすることで、「そういう考え方もあるのか」と納得できるとマインドを手放す準備が整います。

手順④:新しいマインドを馴染ませる

新しいマインドを持って実践して自分の身体に馴染ませていきます。

内省による思考だけでは、すぐに元のマインドに戻ってしまうためです。

新しいマインドを馴染ませるには、新しいマインドを検証することが有効です。

たとえば、「良いお金儲けは人を助ける」というマインドを検証するためには、次のような行動が挙げられるでしょう。

  • なぜ良いお金儲けが可能なのかを理解する
  • 良いお金儲けを実際にして誰かに感謝されるかを確認する
  • 良いお金儲けしている人がどんなに役に立っているのかを知る

検証作業をしたら、その経験から得られた気づきを振り返ってください。

新しいマインドを肯定するような振り返りができるほど、そのマインドが自分に馴染んでいきます。

準備中:振り返りの方法

お金のメンタルブロックの3つの種類

ここでは、お金のメンタルブロックの種類をお伝えしていきます。

メンタルブロックを3つに区分して紹介しますが、混合型もあることに注意してください。

種類①:お金を払うブロック

お金を払うブロックとは、お金を払うときに抵抗感を引き起こすマインドのことです。

個人事業においては、お客様への誠実性が欠けたり、自己投資を疎かにしたりする原因になります。

次のような感覚が生じる場合は、お金を払うブロックを持つ可能性があります。

  • お客様がお金に見える
  • お金を稼げたらその商品を買おう
  • その商品を買うことはもったいない
  • 相手が売っている商品は偽物かもしれない
  • その商品よりもいいものがあるかもしれない

お金を払うブロックの正体は、お金を失うことへの恐怖です。

お金はすごく価値あるものであり、お金を失うことと命を失うことを同義だと捉えるため、お金が減ることをひどく怖がってしまいます。

しかし、お金の価値を高く見積もることは、他の価値を低く見積もるということです。

お金をかけがえのないものだと捉えると、お金を基準で考えるようになり、お金の増減ばかりを気にして、時間や関係性、自分の感情や目的などを蔑ろにするようになるでしょう。

種類②:お金を稼ぐブロック

お金を稼ぐブロックとは、商売すること自体に抵抗感を生じさせるマインドのことです。

個人事業においては、働くことへの意欲低下や自信の損失などの原因になります。

次のような感覚が生じる場合は、お金を稼ぐブロックを持つ可能性があります。

  • 可能なら働きたくない
  • 稼ぐことは悪いことだ
  • 成功すると周りから嫉妬される
  • 自分は特別ではないから稼げない
  • 稼ぐことは人生を浪費することだ

お金を稼ぐブロックの正体は、稼ぐことを等価交換で考える思考パターンです。

たとえば「稼ぐためにはその分働かなければならない」というのは、一見すると現実的な思考でしょう。

しかし、これは稼ぐことをポジティブに、働くことをネガティブに捉えてバランスを取っているため、このままだと楽しく働く自分を認めることができません。

稼ぐことを等価交換だと考える思考の事例として、次の固定観念が挙げられます。

  • 自分の才能と引き換えにお金を稼ぐ
  • 売上と引き換えに自分の大事なものを失う
  • 自分が生きのびる代わりに汚いお金を稼がなければならない

種類③:お金を受け取るブロック

お金を受け取るブロックとは、他者からお金をもらうことに抵抗感を生じさせるマインドのことです。

個人事業においては、安売りをする原因になります。

次のような感覚が生じる場合は、お金を受け取るブロックを持つ可能性があります。

  • 商品を売る責任が重い
  • 完璧な商品を作らなければ
  • 私より良い商品があるのに
  • クレームがきたらどうしよう
  • 分不相応な商品を売っているかも

お金を受け取るブロックの正体は、他人から評価されることへの恐怖です。

「商品を売ることで自分が悪く評価されるだろう」「自分の商品はすごく期待されているだろう」と考えるため、商品を売ることに抵抗感が生じます。

お金を払うブロックの解除方法5選

ここでは、お金を払うブロックの解除方法をお伝えしていきます。

お金を失うことへの恐怖を変えるためにも、ここにある方法をお試しください。

払うブロック解除①:収支を確認する

収支確認をすることで、お金が尽きるまでの期間を算出することができます。

お金がないと感じるのであれば、「お金がない!」と漠然に悩むのではなく、具体的な増収または倹約のプランを立てましょう。

特に個人事業主は、収入が安定するまでのあいだ無収入になり不安を抱きやすいです。

その結果、必要な経費をケチってしまい、お金が尽きるまでじり貧になる人も少なくありません。

お金を減らさないことを基準にするのではなく、目標達成をすることを基準に判断をすることをおすすめします。

準備中:焦りの解消方法

払うブロック解除②:払うことに慣れる

どれほどお金があったとしても、財布のヒモが固い人がいます。

お金を使うことに不安を感じたり、節約できたことで高揚感が生じたりするタイプの人です。

しかしこれはお金を基準にした判断であり、本来の目的から外れた考え方だといえるでしょう。

本来の目的を基準にして財布の紐を緩めるためには、お金を払うと得られるものが大きいと繰り返し実感することが役立ちます。

お金を払うこと以上に得られるものがあると納得できることで、お金の増減ではなく得られる恩恵を基準に考えられるようになるためです。

何にお金を払えばいいか分からない場合は、ロールモデルを参考にすることをおすすめします。

ロールモデルと同じようなお金の使い方をすることで、お金に対する基準が更新されてお金が減る不安感が和らいでいきます。

準備中:ロールモデルの見つけ方

払うブロック解除③:最悪の想定をする

最悪の想定をするとは、お金を失うことで生じる最悪の未来を検討するということです。

最悪の未来を現実的に捉えることで、恐怖が和らぎフラットな状態で判断を下せるようになります。

たとえば、多額の借金を背負ったら人生がすべて終わると思い込み、投資ができずに自転車操業を続けている人がいるとします。

「ああなるかも」「こうなるかも」と妄想して、現状を打開する選択を下せない状態です。

この状態から抜け出すためには、恐れている未来を検証することが役立ちます。

実際に借金を背負った人や破産した人を調べ、次のことを検討することで、妄想の現実味を検証できて無暗に恐れなくなるためです。

  • 実際はどうなるのか
  • その未来が訪れても対処は可能か
  • その未来への対策は練られるのか

お金を失うこと、支払うことが怖いと感じたら、お金が失くなった未来を明確にしてみてください。

そしてその未来を検証していくことで、「お金を失ってもなんとかなるだろう」と考えられるようになり、お金に振り回されずに判断を下せるようになります。

払うブロック解除④:払った経験を活かす

払った経験を活かすとは、買った商品やサービスを自分の糧にするということです。

払った経験を活かせるようになると、商品を買うことへの不安感を抑えられるようになります。

その不安感を引き起こす次の2つの不確実性を乗り越えるためには、「どのような商品でも自分はそれを活かして成長できる」という自信が必要だからです。

  • 商品の不確実性:自分に役立たない商品だったらどうしよう
  • 実行の不確実性:どうせ買ってもまた投げ出してしまうだろうな

自分に合う商品を見定めるための情報収集はたしかに大切です。

しかし、どれほど調べても不確実性がゼロになることはないため、「たとえ自分に合わない商品でも私は糧にできる」という自信が最後には欠かせません。

もしもその自信を得られたら、「あれが欲しい!」という欲求に素直になり、より挑戦的な経験を積極的に得られる人生になるでしょう。

準備中:実行力の高め方

払うブロック解除⑤:払う意味づけを変える

お金を支払うことに対して「自分による解釈」が基準になるように意味づけることで、お金を失うことへの抵抗感が和らぎます。

お金を払うことで生じる損得の感覚が、外部要因ではなく自分に依存するようになるためです。

具体的には、次の2つが「自分による解釈」を基準にした意味づけになります。

  • お金を払う=経験を積む
  • お金を払う=感謝を伝える

いずれの意味づけも、商品の善し悪しではなく、自分の捉え方次第で損得が変わります。

たとえば「時間を短縮するためにその商品を買う」ではなく「時間を短縮することを目的にその商品を買うという経験をする」という捉え方をすることで、どんな商品でも有意義だったと感じやすくなるでしょう。

商品を買って損をしたと感じる場合は、外部要因に依存するような意味づけになっているかもしれません。

そのような意味づけではお金を失うことに過度に反応してしまうため、新しい意味づけを検討することをおすすめします。

準備中:成長を加速するための自己投資先とは

お金を稼ぐブロックの解除方法5選

ここでは、お金を稼ぐブロックの解除方法をお伝えしていきます。

稼ぐことを等価交換で考える思考パターンを変えるためにも、ここで紹介する方法をお試しください。

稼ぐブロック解除①:稼ぐ人を観察する

実際に事業で成功している人を観察することで、代償を払わずに稼げる事例を知ることができます。

楽しそうに働いて成功している人、自分より不遇な環境で成功した人、ビジネスで感謝されている人などを観察してみてください。

そのような人たちを観察することで、苦しむことが成功の絶対条件ではないことを理解することができるでしょう。

ただし、成功者を観察するとき、才能や運という言葉に注意してください。

「自分にないものが相手にはあるから成功したんだ」という考えは、等価交換で考える思考パターンを助長させるためです。

もしも才能や運という言葉を思い浮かべてしまったら、もっと自分と似た境遇の人を観察することをおすすめします。

稼ぐブロック解除②:実際に稼いでみる

実際に稼いでみることで、稼ぐことへの特別視をやめることができます。

稼ぐことは目標達成と同義であり、自分の才能や学歴などは重要ではないと理解できるためです。

個人で事業を始めるならば、まずは3ヵ月で1万円の収益を得ることを目指してみてください。

重要なことは計画とその実行だと分かれば、稼ぐことは特別なことではなく、だから特別な資質もない自分でも稼いでいいのだと納得することができるでしょう。

準備中:フリーランスの稼ぎ方

稼ぐブロック解除③:大切な予定から入れる

スケジュールを作るとき、大切な予定から埋めていくことで稼ぐことへの抵抗感が和らぎます。

自分の時間を優先的に確保することで、現在の働き方は自分を犠牲していないと自覚できるためです。

個人事業の場合、働くとしても拘束時間は1日10時間もありません。

また、週6日働くとしても、年間で52日程度の休みがあります。

つまり少なくとも、1日14時間、年52日間は自分のために時間を割いても問題ないということです。

まずはその空いた日程分に、自分のための予定を入れることを許してあげてください。

事業を進めるリソースは、大切な予定を入れた残りで十分です。

大切な予定を入れすぎて時間が足りないなと感じても予定を減らすのではなく、知恵を振り絞ってその時間で事業を進めるための方法を考えましょう。

準備中:理想のスケジュールの立て方

稼ぐブロック解除④:自分なりの目的を持つ

目的と目標を区別することは、稼ぐことへの抵抗感を和らげることにつながります。

稼ぐための行動ではなく、目的を達成するための行動として捉えることで、行動することの自由を感じられるようになるためです。

たとえば年商1千万円を稼ごうとしても、それは目標であり目的ではありません。

お金を稼ぐことが好きならば1千万円を稼ぐための行動はワクワクするでしょうが、そうでないならば無意味感に苛まされてしまいます。

「子どもとたくさんの思い出を作れるようになる」というように自分なりの目的を意識することで、ようやく稼ぐことによる強制感や息苦しさから開放されるでしょう。

個人事業を始めると、生活の苦しさや安定性のなさから目的がお金を稼ぐことにすり替わりがちです。

しかしそれではお金の奴隷のような感覚になってしまうため、自分の本当の望みを思い出して本来の目的を取り戻してください。

準備中:仕事におけるやらされている感の解消方法

稼ぐブロック解除⑤:稼ぐ意味づけを変える

お金を稼ぐことに対して、「全体がプラスになる」ような意味づけをすることで、儲けを出すことへの抵抗感が和らぎます。

ビジネスはゼロサムではなく、プラスサムだと認識できるようになるためです。

たとえば、次のような意味づけは「全体がプラスになる」と考えやすくなります。

  • 稼ぐ=お金が流れる現象
  • 稼ぐ=相手に恩恵を与える権利の獲得

稼ぐことへの抵抗感を抑えるためには、「お金は循環するほど価値が増すものだ」と捉えることが大切です。

たとえ稼いだお金で贅沢するとしても、自分が幸せを感じ、相手も幸せを感じると想像できるようになることは、お金は循環するほど価値が増すものだという認識を強めることに役立つでしょう。

お金を受け取るブロックの解除方法5選

ここでは、お金を受け取るブロックの解除方法をお伝えしていきます。

他人からの評価に振り回されないためにも、ここで紹介する方法をお試しください

受け取るブロック解除①:実際に感謝される

お金を受け取ることに抵抗感が生じる原因として、「自分の商品なんか売って喜んでもらえるのか」という不安があります。

すごい経歴のある専門家でもなく、大手の会社でもない自分が作る商品に自信を持てない感覚です。

しかし、どれほど悩んでいても商品への自信をつけることはできません。

本当の意味で自分の商品への自信を持つには、実際に売って喜んでもらうという経験が必要だからです。

自分の商品への不安からお金を受け取ることが難しい場合は、実際のお客様の変化を確かめるために商品を提供してみてください。

ただし、無料で商品を提供すると感謝されづらいので、次の2つのことを徹底することをおすすめします。

  • 効く人に売る
  • 商品を求める人に売る

準備中:モニターの集め方

受け取るブロック解除②:実際に大金を支払う

自分の商品価値に不安があると、商品を売ることが怖くなってしまいます。

「もっと良い商品があるのだからこの価格設定では売れるわけがない」というような感覚です。

この感覚を拭うためには、市場調査や競合調査などが有効だとよく言われます。

しかし、個人事業の商品は同じ不安から低価格の値付けをしている人が多いため、いくら情報収集をしても適正な価格付けをすることができません。

商品に対する価格の一般的な範囲を理解することには役立ちますが、自分の商品価値への不安を取り払うことは期待できないでしょう。

そこで有効な方法に、実際に大金を支払う経験を積むことが挙げられます。

「大金を支払ったけど自分は満足しなかった、けれど満足する人もいるんだなぁ」と理解することで、すべての人に満足してもらえる必要はないことを納得できるためです。

このように納得できたら商品価値への不安がなくなり、市場や消費者による値付けから、自分による値付けに変えられます。

「気に入った人だけが買えばいい」というある種の開き直りによって、自分が売りたい価格をつけられるようになり、価格競争から抜けられるようになるのです。

準備中:価格の設定方法

受け取るブロック解除③:クレーム対策をする

売った後のクレームが怖いという理由で、商品を売る決意が固まらないケースがあります。

「自分の商品を気に入らなかったらsnsで晒されるだろう」というように、お客様の攻撃的な反応を予測して立ち止まってしまうような場合です。

会社員であれば、質の悪い商品を売っても会社が炎上するだけだったため、商品への悪評をそれほど怖がることはなかったでしょう。

しかし、個人事業の場合は「商品=自分」というぐらいに固く結びついており、商品への悪評に強い恐怖を感じてしまいます。

商品へのクレームが怖い場合は、返金の対応や保証期間の設定などの対策を練るとよいでしょう。

クレームになる前の小さな不安をフォローする体制を整えたり、そもそも商品による効果が期待できない相手には売らなかったりなどの対策も有効です。

ただし、どれほど気を付けていたとしても、クレームはかならず生じます。

そのため次の2点に気を付けるとともに、最後にはクレームに振り回されない覚悟や勇気を持つことが欠かせません。

  • クレームが大きくなりすぎること
  • クレームの割合が多くなりすぎること

準備中:不安や恐怖をエネルギーへと変える方法

受け取るブロック解除④:プロとしての自覚を持つ

お金を受け取るときに申し訳なさを感じてしまうケースがあります。

次のようなお金をもらうことに対する戸惑いによって、商品を安売りする場合のことです。

  • ボランティアでよいのではないのか
  • 原価以上のお金をもらわないほうがいいのではないのか

この申し訳なさは、次の2つのマインドのうちいずれかを持っていることで生じます。

  • 自分にはお金をいただくに値する専門性がない
  • サービスは無料であるべき(もらうとしても最低時給で十分)

これらのマインドを手放すには、プロ意識を持つことが有効です。

「自分はプロである」と認識することで、積極的に自己研磨をするようになり、その蓄積された努力から自分の商品に誇りを持つようになります。

また、「趣味ではなくプロとして真摯に継続した活動をするにはお金が必要である」と納得することで、お金をもらう抵抗感が和らぐでしょう。

大切なことは、プロの土俵に立つ覚悟です。

プロとして活動すると決断することが、お金を受け取る抵抗感を和らげるための土壌を作ります。

受け取るブロック解除⑤:受け取る意味づけを変える

お金を受け取ることに対して、「お金を払うメリット」を強調した意味づけをすることで、商品を売ることへの抵抗感が和らぎます。

お金を払うことは何かを失うことではなく何かを得ることだと理解できれば、お金をいただくことに対する罪悪感が減るためです。

たとえば、次のような意味づけは「お金を払うメリット」が強調されています。

  • お金を払うことでお客様はより本気で商品を活用するようになる
  • お金を払うことでお客様は罪悪感を感じずに商品を使えるようになる
  • お金を払うことでお客様はようやく商品が必要かを検討できるようになる

直感的には安ければ安いほど、お客様のためになって喜ばれると感じやすいです。

しかし、商品を売る目的はお得感を感じてもらうことではなく、お客様に少しでも貢献するためです。

実際に「無料だと真剣にならない」というような安いことによる弊害が生じやすく、安売りすることは本来の目的から外れた行為になる可能性があります。

お客様に本当の意味で貢献するためにも、商品に価格を付ける理由を「商品コスト」以外の側面から考えてみてください。

お金のメンタルブロックを外せば「自由な人生」が手に入る

お金のメンタルブロックを外すことで、生きることがより自由になります。

お金にまつわる心配事が解消されることで、強迫観念や強制感から開放され、自分の意志による判断を下せるようになるためです。

お金のブロックはお金にまつわる不安や恐怖を強めてしまい、「お金を稼がなきゃ」「代金分の価値提供しなきゃ」というような感覚を抱かせます。

生きることに不自由さを感じるのも、選択肢が実質1つしかない状態に陥らせているお金のブロックが原因の1つなのです。

「〇〇を選ばなければならない」と「Aの未来が欲しいから〇〇を選びたい」では、同じ選択をするとしても自由感が全く異なります。

「自分の意志を尊重する自由」を自分が許すためにも、お金のブロックを外して「何を選んでも大丈夫」だと実感することを目指してみてください。

準備中:理想の人生

まとめ

お金のメンタルブロックを外すには、ブロックの種類ごとに異なるアプローチが必要になります。

また、深い内省・長い時間・強い勇気がないと、メンタルブロックを外すためのプロセスが実行しきれないことに注意してください。

自分1人ではお金のメンタルブロックを外すプロセスを実施できないならば、コーチングを受講してみることをおすすめします。

目標達成を後押しするための支援を活用することで、途中で挫折をすることなくメンタルブロックを外すためのプロセスを実行できるでしょう。

準備中:目標達成にコーチングが有効な5つの理由