「本当は何をしたいのだろうか」
この問いへの答えを見つけるためには、理想的な未来をイメージすることが有効です。
「何をすることで何を得られるのか」を明確にすることによって、自分の選びたい行動が見えてくるためです。
この記事では、目的を明確にするための未来の描き方についてお伝えしていきます。
自分のやりたいことがイマイチ分からないという場合は、ぜひとも参考にしてみてください。
理想とはなにか
理想を辞書で引いてみると次のような説明が出てきます。
1.人が心に描き求め続ける、それ以上望むところのない完全なもの。そうあってほしいと思う最高の状態。
2.理性によって考えうる最も完全な状態。また、実現したいと願う最善の目標あるいは状態。
出典:https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E7%90%86%E6%83%B3/
つまり理想とは、自分がイメージできる最高の未来ということです。
過去の経験や現在の状況に関わらず、なんのしがらみにも囚われていない自分が欲しいと100%感じる未来の姿が本当の理想になります。
理想的な未来が必要な場面3選
ここでは理想の未来が必要になる場面を3つ挙げていきます。
具体例①:人間関係で揉めたとき
友達と喧嘩をしたときのように、人間関係でいざこざが起きたときにどんな行動をするべきかで悩むことがあると思います。
そのようなとき、次のような選択肢があるでしょう。
- 放置する
- 先に謝る
- 言い返す
「どんな行動を起こすか」は重要ですが、それ以上に重要なことは「その人との関係性をどうしたいか」です。
次の3つの結末のどれを自分が望んでいるかを確かめることが、行動を決める指針になります。
- 現状維持
- 関係性の改善
- 関係性の解消
「相手がむかつくから」と「10年後も腹を割って話せる関係でありたい」という理由では、同じ「放置する」を選択してもその意味合いは大分異なります。
人間関係で悩んでいるならば、まずはその人との理想的な未来の正体を明らかにしてみるとよいかもしれません。
準備中:理想の自分像
具体例②:好きなこととの付き合い方を検討するとき
好きだからといって、それをいつでも最優先にすべきというわけではありません。
なぜなら、好きなことを優先することが、必ずしも理想の未来にたどり着ける選択ではないからです。
例.ゲーム好き(理想→理想を実現するための行動選択)
・短く楽しい人生でありたい→仕事よりもゲームを優先
・将来家庭を支えていきたい→ゲームよりも仕事を優先
・いつゲームしても問題が起きない状態になりたい→仕事の効率化を優先
「好きなことをすること」と「本当に望んでいる結果」が一致した未来が理想的な未来です。
好きなこととの付き合い方を検討するときは、次の2つの視点の理想を明確にすることで自分にとって最良の選択ができるようになるでしょう。
- 好きなことにどれほど時間を費やしたいのか
- その時間を使ってもどういった生活を送りたいのか
具体例③:人生の方向性を決めたいとき
結婚や出産、転職や起業など、人生の方向が大きく変わる決断が必要な場面があります。
このような選択には認知バイアスが生じやすいため、その対策として次の手順が有効です。
- 理想の未来を明確にする(成功した未来)
- メリットとデメリットを洗い出す
- リスクへの対策を練る
- ここまでの情報を踏まえて判断する
メリット・デメリットを比較するだけでは、成功した未来よりも失敗するリスクや過程の苦労に焦点が当たるため保守的になりやすいです。
悔いのない選択をするためにも、理想の未来を判断基準にして、次の2つのいずれかを選ぶための検討をしてみてください。
- 理想の未来を諦めた妥協の人生
- 理想の未来を実現するための挑戦の人生
準備中:理想の人生
自分にとって理想的な未来をイメージする方法
ここでは、理想的な未来を描くための5つの手順をお伝えしていきます。
STEP①:描く理想の対象を決める
理想の対象とは、何についての理想を描くのかということです。
理想の対象を見つけるには「行動」ではなく、「結果」に焦点を当てる必要があります。
「理想の結果」を明確にすることで、行動の優劣を決める判断基準が作られるためです。
例.友達と喧嘩した場合
・行動に焦点を当てる:友達に対してどんな行動をすべきか?
・結果に焦点を当てる:どんな関係性を望んでいるか?どんな自分でありたいか?
遠くの時間軸の状態をイメージすることが、理想の対象を見つけるコツです。
理想の対象が見つからないときは、次の3つの問いを自問自答してみてください。
- 最高の未来とは?
- 最悪の未来とは?
- それはなぜ?
STEP②:理想を描くための材料を集める
理想を描くための材料とは、自分の望みを言語化するための素材のことです。
理想を描くための材料は、自分にとっての「最高の未来」と「最悪の未来」を分ける基準の土台になります。
例.理想の対象:私はどんな人生を送りたいか?
・材料1:自分の直感
・材料2:偉人の生き方
・材料3:尊敬する人の生き方
・材料4:軽蔑する人の生き方
・材料5:自分の延長線上の生き方
興味のある情報だけではなく、視野が広がるような情報を集めるようにしてください。
拒絶感の正体を探ることも、自己理解が深まりより正確な理想を描けるようになります。
STEP③:3つの時間軸で理想を描く
理想の未来を描くときは、短期・中期・長期の3つの時間軸でイメージしていきます。
3つの時間軸で考えることで、自分にとって大切なことをより鮮明に把握できるためです。
それによりブレずらい理想を描くことができ、より強力な自分の軸を作れます。
例.理想の対象:どんな起業家人生にしたいか?
・短期:どのタイミングで、何を感じているとき起業に成功したと言えるのか?
・中期:仕事を辞めるときどんな起業家人生だったと感じたいか?
・長期:自分のお葬式でどんな人だったと言われたいか?
STEP④:具体的な場面を想定する
具体的な場面とは、理想が実現されている状況とそのときの感情のことです。
言葉だけでは本当に求める理想なのかが判断つかないため、ここでイメージを具体化していきます。
住まい、風景、空気、他者との関係、感情などを具体的なイメージとして想像してみてください。
例.理想の対象:どんな結婚生活が理想か?
・朝起きたら、誰もいない広々としたリビングでご飯を作り始める
・子どもや夫が起きてきて、おはようと挨拶を交わし合う
・コーヒーの香りに包まれながら朝食を家族で食べ、子どもの話を夫婦で聞く
・皆が家を出る姿を見送り、パソコンを開いて仕事仲間と元気に挨拶する
・仲間と少しばかりの談笑をして定時になったら、仕事モードをONに切り替え私を求めてくれる人のために1日働く
上記は朝の場面しか描いていませんが、このように時系列で具体化していきます。
仕事日・休日・イベント日などの複数の理想的なシナリオを描くことで、自分が望む理想の結婚生活をより鮮明にすることができるでしょう。
STEP⑤:理想を言語化する
STEP①~④を振り返り、「STEP①:描く理想の対象を決める」で設定した問いかけに対する答えを言語化します。
その言語化した理想を「その状態で充実感を感じるか?」と問いかけ、10点満点で採点し、その点数に満足できるなら理想的な未来の完成です。
その点数に満足できないならば、なぜその点数なのか、何が足りてて何が足りていないのかを分析して、納得できる点数をつけられるまで理想を修正してみてください。
例.理想の対象:どんな親でありたいか?
・私は子どもにいつでも安心して帰ってこられる居場所を提供している親でありたい(9点)
・私は子どもに失敗してもめげずに挑戦するリアルな態度を見せられる親でありたい(6点)
・私は子どもに「こんな生き方もあるんだな」と思われる人生を見せられる親でありたい(5点)
理想の未来が描けなくなる5つの思考
理想とは、自分が欲しいと100%感じる未来の姿です。
しかし思考方法によっては、欲しい未来ではなく、選ばざるを得ない未来を描いてしまいます。
ここでは、理想的な未来が描けなくなる5つの思考パターンについてお伝えしていきます。
思考①:何もしたくない
面倒くさい・大変そう・何もしたくないという感情は、理想的な未来をイメージすることを妨げます。
実現したい未来ではなく、次の2種類のラクそうな未来を求めようとするためです。
- 行動が少ない未来:がんばらなくていい
- ストレスが少ない未来:他人にとやかく言われない
損失やリスクに焦点を当てるほど、ラクそうな未来を求めるようになります。
理想を描くときは損失やリスクを一旦脇に置き、自由に望みを言語化することを意識してみてください。
準備中:現状維持は悪いのか
思考②:1つに絞りたくない
どちらか一方しか選べないような選択に対して、どちらも選びたいから選べないというとき、理想的な未来をイメージすることが難しくなります。
問題へ焦点が当たると損得勘定になりやすく、どちらが得かを重視するあまりに自分の望みを無視してしまうためです。
例.子どもを産むか否か
・問題に焦点:子供のいる生活も幸せそう、だけど夫婦だけの生活も楽しいことがたくさんできそう
・結果に焦点:自分にとっての幸せは家族みんなが団結して楽しんでいる人生を過ごすこと
理想が複数あって1つに絞れないという問題にぶつかったら、より大局的な結果に関する理想的な未来を描いてみてください。
自分ならではの判断基準を見つけられれば、一般的な損得に振り回されない選択ができるようになります。
思考③:どうせ自分には無理
どうせ実現できないと感じていると、本当の望みを抑えてしまうことがあります。
描いた理想的な未来が叶わないことを恐れるあまり、実現できそうな程度に理想を小さくしてしまうためです。
例.理想:起業して1億円稼げている自分
・どうせ自分は才能がないから無理→人並みに稼げる起業家になろう
・がんばればなんとかなる!→1億円稼げる起業家を目指したい
本心からの理想的な未来を描くためには、自分がもっともトキメクような未来を言語化する必要があります。
そのためにも、次の要素を一旦横に置き、何の制限もない状態での願望をひたすらに言語化してください。
- 実現可能性
- 周囲の視線
- 一般的な基準
- 自分への自信
- 現状のリソース
準備中:自信のつけかた
思考④:やらなければならない
やらなければならないという強制感や義務感は、理想を描くことを阻みます。
理想とは「こうありたい」という自由な発想であるのに対して、強制感や義務感は何かに執着した思考だからです。
何かを選ばざるを得ない状況では、緊急度の高いものばかりが頭を占領します。
理想を描くためにも、何を選んでもすべてうまくいくという条件の下でどうありたいのかを考えてみてください。
次のような条件をつけることで、理想が描きやすくなります。
- お金が十分にある
- 時間が十分にある
- 批判する人は誰もいない
準備中:仕事におけるやらされている感の解消方法
思考⑤:問題を解決しなきゃ
目先の問題を解決しようとすると、自由に理想を描けなくなります。
問題解決に集中することで視野が狭まり、自分の気持ちが見えなくなるためです。
理想を描くためには、まずは自分の想いを見つけることを意識してみてください。
「できるorできない」ではなく次のようなアンテナを使うことで、自分の理想が見つかりやすくなります。
- 好き or 嫌い
- 自由 or 義務
- 好奇心 or 焦り
- 欲しい or いらない
- ワクワク or どんより
問題解決思考は、理想を実現する段階に入ったら使いましょう。
まずは自分にとっての成功基準を作るために、自由な発想で本心からの理想を描くことが大切です。
理想の未来を描くことの3つのメリット
ここでは理想の未来を描くことで得られるメリットについてお伝えしていきます。
メリット①:元気になれる
先行きの見えない行動には疲れやすくなる傾向を私たちは持っています。
たとえばランニングをするとき、目指す地点が分かっている場合とそうでない場合とでは意欲や疲労感が大分異なるものです。
辛く過酷な労働も、その先に報われると信じられるからこそ前向きな努力を継続できるでしょう。
理想を描くことは目指す地点を見定めることであり、ネガティブな感情や思考を和らがせる効能があります。
目の前の作業に対する無意味感や強制感を感じている場合は、元気になるためにも理想を描きその目的を明確にしてみてください。
準備中:元気になる方法
メリット②:進みたい方向が明確になる
本当はどうしたいのか、どんな人生にしたいのか。
そんな理想的な未来を描ければ、そこにたどり着くために必要なやるべきことも明確になります。
行動には一貫性が生まれて、自信をもって前に進められるようになるでしょう。
何をすべきかわからなくなったら、自分の叶えたい理想的な未来に立ち戻ってみてください。
理想的な未来が分かっていれば自分の軸ができあがり、選ぶべき選択肢が見えるようになるはずです。
メリット③:チャンスを見逃さなくなる
理想的な未来を把握していれば、その未来に関する情報が目につきやすくなります。
たとえば「家族に安心を提供できている状態」という理想が明確であれば、稼ぐための情報だけではなく、子どもやパートナーとの関係性に関する情報も目につきやすくなるでしょう。
また家庭の環境が悪化しているときは、すぐそれに気づけるようになるはずです。
理想的な未来が分かっていることで、現状と理想のギャップに気づきやすくなり、問題や機会に敏感になります。
現状における不満の原因が分からない場合は、ギャップに気づくためにも理想的な未来を描いてみてください。
理想の未来を実現するための5つの手順
ここでは、理想的な未来を実現する方法についてお伝えしていきます。
願うだけでは理想は実現しないため、叶えるための行動を自らで起こしていきましょう。
手順①:決断する
理想的な未来を描いたら、その未来を目指すか否かを決断しましょう。
決断の選択肢として、次の3つが挙げられます。
- 今から目指す
- 今から目指さない
- 決断を一旦保留する
「今から目指さない」「決断を一旦保留する」を決断する場合は、いつから目指すのか、なぜそれを選択するのかを明確にしてみてください。
たとえば「起業したいが今は子育てで忙しい」という場合は、子育てを優先することこそが理想を実現するための行動である可能性があります。
準備中:決断を促す方法
手順②:目標を設定する
理想的な未来を実現することを今から目指すと決断したら、その未来を実現するための条件となる目標を設定しましょう。
目標があることで、やるべきことが明確になり、進捗を確認しやすくなるためです。
例.理想:家族に安心を提供できる存在でありたい
・目標1:結婚すること
・目標2:子どもを作ること
・目標3:年収1千万円稼ぐこと
・目標4:親との関係を改善すること
・目標5:家族と過ごす時間を作ること
・目標6:家族との関係を良好に保つこと
理想的な未来によっては、上記のように複数の目標が見つかる場合があります。
すべての目標達成を同時並行的に目指すことは難しいため、次の3つを決めて取りかかる優先順位をつけてみてください。
- 締切日:いつまでに達成するか
- 開始日:いつから取り組むか
- 所要時間:達成までにどれほどの時間が必要か
準備中:目標の設定方法
手順③:計画を立てる
直近で目指す目標を設定したら、その目標を達成するための計画を立てていきます。
計画とは、目標を達成するまでのストーリーのことです。
具体的には、以下の流れで計画を立てていきます。
- 目標を設定する
- 目標を3つの要因に分解する
- 3つの要因をそれぞれ3つに要素分解する
- 9つの要素に締切を設ける
- 9つの要素それぞれに必要な行動を明確にする
- 振り返り日と振り返り内容を設定する
どのような行動をして、何をいつまでに達成したら、最終的にその目標が叶うのかという一連のストーリーを作りましょう。
計画は実行しながら修正すればいいので、最初はざっくりとした計画でも問題ありません。
準備中:計画の立て方
手順④:実行する仕組みをつくる
計画を立てても、その通りの行動ができるわけではありません。
実行することが怖かったり、面倒くさいと感じたりなど、さまざまな感情が計画通りの行動を妨げるためです。
実行を促すためには、ネガティブな感情の予防や、感情が生じても振り回されないための仕組みを作ることが有効です。
計画を実行しない原因をあらかじめ想定しておき、その原因を解消するための工夫を施してみてください。
準備中:実行力の高め方
手順⑤:定期的に振り返る
目標達成の過程を一定期間ごとに振り返りましょう。
実際に行動することで、持っている情報や見える景色が変わるためです。
具体的には、次の内容について振り返ることをおすすめします。
- 理想:今もこの理想にトキメクか?
- 目標:この目標でその理想を実現できるか?
- 計画:この計画でその目標を達成できるか?
- 行動:この行動でその計画を進められるか?
理想や目標は短期間では変わりづらいですが、計画や行動は1週間もすれば変わる可能性があります。
それぞれについて定期的に振り返り、より理想が実現しやすい軌道へと修正するようにしてください。
準備中:振り返りの方法
理想の未来を実現するときの注意点
理想的な未来を実現しようとしても、ちょっとした勘違いから大きな失敗をすることがあります。
ここでは、理想的な未来の実現における躓きポイントについてお伝えしていきます。
注意点①:目標達成だけに執着しない
理想的な未来を実現するとき、目標の設定が有効です。
しかし理想的な未来の実現において、実は目標達成はそれほど重要ではありません。
設定した目標とは、理想的な未来を実現するために必要な成長の道しるべでしかないからです。
例.理想:健康的な状態の自分でありたい
・目標達成に執着:ダイエットに成功したけど、リバウンドをしてしまった
・理想実現に執着:ダイエットは未達だけど、運動習慣が身に付いた
理想的な未来の実現には、目標達成以上に自己成長が重要視されます。
理想的な未来の実現を目指すときは、次の2つのことをバランスよく検討してみてください。
- どうやって目標を達成するか
- その理想を実現して当たり前の自分とはどのような存在か
準備中:自己成長とは
注意点②:大きな決断をいきなりしない
理想を実現するときは、大きな決断をいきなりしないようにしましょう。
大きな決断は一度選択したら後戻りが難しく、重要なリソースを投げ捨てることにつながるためです。
大きな決断をする前に、次のように安全領域で小さな挑戦をして本当に欲しいものを見定めることをおすすめします。
- 会社を辞める前に、小さく起業してみる
- 海外移住する前に、海外で1ヶ月暮らしてみる
- 離婚する前に、別居してパートナーと離れてみる
理想的な未来を実現するための3つのコツ
ここでは、理想的な未来をより実現しやすくするためのコツをお伝えしていきます。
「理想の未来を実現するための5つの手順」と併せて活用してみてください。
コツ①:ロールモデルを見つける
ロールモデルとは、自分の人生や目標において手本となるような人物のことです。
ロールモデルを見つけることで、どのような行動をして、どのような人間性を身につければ、その理想を叶えられるのかが分かります。
また、実際にその理想を叶えている姿に惹かれるかを確かめることは、自分が望む理想的な未来を信じる根拠になるでしょう。
理想的な未来を明確にしたら、あなたが持つ理想と同様の生き方をしている人や、あなたの目標をすでに達成している人を探してみてください。
準備中:ロールモデルの見つけ方
コツ②:喜びポイントを増やす
理想的な未来を実現するためには、結果と過程のどちらからも報酬感を得る必要があります。
結果だけではなく、日々の1つひとつの行動から報酬感を感じられることで、過程を楽しみながら理想的な未来を実現できるためです。
むしろ、過程を楽しめない解釈をしているうちはその行動が続きづらいため、目標達成ができたとしても理想的な未来を実現することができないかもしれません。
例.起業して年収1千万円を稼ぐときの喜びポイント
・年収1千万円を稼げて嬉しい
・来年の計画を立てている時間が楽しい
・常に自分のペースで仕事を進められて嬉しい
・自分の提案によってお客様に貢献できて嬉しい
・毎日の情報発信で誰かの役に立てていると考えると嬉しい
・自分の失敗体験が誰かの役に立つと考えると意味があったと感じられる
準備中:モチベーションの高め方
コツ③:自分の内側の変化を意識する
理想的な未来を実現するためには、その過程で生じる問題を乗り越えられる自分へと成長する必要があります。
理想を実現して当たり前の自分でなければ、運よく理想が叶ったとしてもすぐに元の状況に戻ってしまうためです。
幸福か不幸か、ストレスか報酬かは解釈の問題であり、どれほど恵まれた状態でも内面が未熟だと幸せになれません。
理想を実現するときは、特に自分の内面の成長を目指してみてください。
例.結婚して子供が生まれた
・未熟な内面:なんで私ばかりがこんなに苦労しなければならないのか
・熟達した内面:夫と子供に囲まれた生活はなんて幸せなんだろうか
内面の成長を促すためには、スキルでは解決しない解釈の問題と向き合うことが重要です。
ストレスが生じる問題が立ち塞がったら、次の手順で自分の思い込みと向き合ってみてください。
- 自分にとっての正解となる理想を見つける
- 理想の実現を阻害する行動と思考を特定する
- 理想の実現を阻害する行動と思考を検証する
- 検証結果を反映させた行動と思考を馴染ませる
自分の本音を見つけて検証していくことで、理想を実現するにふさわしい成長が遂げられます。
自分と深く向き合うことが難しい場合は、内的成長を支援してくれるコーチングを受講してみるとよいかもしれません。
準備中:目標達成にコーチングが有効な5つの理由
まとめ
自分にとっての正解を見つけるためには、自分の中にある純粋な理想を明確にする必要があります。
問題に行き詰まりを感じたら、まずは落ち着いて自分にとっての理想的な未来を描いてみてください。
理想的な未来を描くことは、幸福度の高い人生・キャリア・人間関係を築くことにおいて重要なスキルです。
理想の未来は時間と経験によって変容するため、定期的に描き直してみることをおすすめします。