「人生にとって意味のあることにエネルギーを割きたい」
「何かを目指したいけど、何を目指せばいいのか分からない」
あなたはこのような人生迷子になっていませんか?
この人生迷子の原因は、自分にとって意味のある目標を見つけられないことにあります。
自分の人生でおこしたい変化を決められないため、挑戦したいことを見失っているということです。
そこでこの記事では、目標を見つけるときに必要な方法やポイントについてお伝えしていきます。
目標が見つけられないという方は、ここでの内容を踏まえてもう一度目標を探してみてはいかがでしょうか。
目標の見つけ方と具体例
ここでは目標を見つける方法についてお伝えしていきます。
それぞれの方法には人によって向き不向きがあるので、可能な限り多くの方法を試してみてください。
見つけ方①:自分史から見つける
自分の過去には、自分にとって重大な快楽や不快感があります。
それらの経験をヒントにすることで、意味の大きな目標を見つけられるでしょう。
具体的には、次の手順をおこなってみてください。
- 「x=年齢」「y=充実度」の折れ線グラフを作る
- 自分の過去を振り返りながら、それぞれの年齢での充実度と幸福度を記載する
- 「充実度が高かった理由」「充実度が低かった理由」を内省する
- 自分の快や不快に関係する重要な手がかりを書き出す
- 1~4を振り返ってやってみたいことを書き出す
自分史を振り返る方法は、自分にとっての大きな意味のある課題を見つけるときに最適です。
今の幸福度を上げるためにヒントを見つけたい、起業のタネを見つけたいという場合は、ぜひともお試しください。
◆具体例
16歳のときに一番充実度が低かった理由は、高校に入学してから友人と呼べるような人がいなかったから。これが解決したら充実度が上がったことから、深い人間関係を築くことが私には欠かせない。私は深い人間関係を作ることに興味があるため、その分野で起業できないかを検討してみよう。
見つけ方②:不満リストから見つける
不満とは、「期待を下回っている」を察知したときに生じる感情です。
感じた不満には本当は実現したいと考えている願望があり、その願望を叶えることは自分にとって意味のある目標になります。
不満を感じたら、次の手順でその不満に隠れている自分の願望を見つけてみてください。
- 不満を感じたら内容と回数をメモしておく
- 何に不満を感じていたかを内省する
- 本当は何を望んでいたのかを内省する
- 望んでいたことを実現するための目標を立てる
- これからまず実現したい目標をメモから決める
◆具体例
ここ1ヵ月で最も不満を感じたことは「残業の多さ」である。そのため、残業時間を1時間に抑えることにするための仕組みづくりを直近の目標にしよう。
見つけ方③:欲求階層説から見つける
欲求階層説とは、マズローが提唱した人間が求める欲求を5つの階層で分類した心理学論です。
欲求階層説では、次の順番で人間は欲求を満たそうとしやすいと説明しています。
- 生理的欲求:睡眠、食事を満足に取りたい
- 安全の欲求:不安や混乱から開放されたい
- 所属と愛の欲求:共同体の一員として受け入れてもらいたい
- 承認の欲求:自分を認めたい、他者に認めれたい
- 自己実現の欲求:より一層自分であろうとする
自分の欲求が分からずに目標が見つけられない場合は、次の手順で満たされていない欲求を探してみてください。
- 各階層を10段階で評価する
- その点数を得ている理由を内省する
- その点数を上げるために必要な要因を検討する
- 今はどの階層の何の欲求を満たしたいかを考えて目標にする
欲求階層説で目標を見つけるときは、お金を得る行為に関して注意してください。
お金を稼ぐことは、すべての欲求の階層にも分類される可能性があるため、安易に決めつけられないからです。
お金に関する欲求がある場合は、次の2つの視点からお金を稼ぐ目的と深く向き合い、どの階層に分類される欲求なのかを慎重に探ってみましょう。
- お金を稼いだ未来:お金を稼げたらどうなるのか?
- お金を稼げなかった未来:お金を稼げなかったらどうなるのか?
◆具体例
フリーランスになり残業から開放されて「生理的欲求」が満たされるようになった。しかし収入が少ないため「安全の欲求」が大きく下がっている。「所属と愛の欲求」と「承認欲求」も低いが、まずは自分の生活に安心するために、安定した収入を得ることを目標にしよう。
見つけ方④:ライフイベントから見つける
ライフイベントとは、人生における重要な出来事のことです。
私たちにとって特に意味ある目標は、このライフイベントに関連したものが多くあります。
たとえば学生時代であれば、次のものはライフイベントに関連する目標です。
- 結婚する
- 出産する
- 〇〇大学に合格する
- クリスマスデートする
- 部活でレギュラーになる
今後訪れるライフイベントを検討して目標を見つけるためには、次の手順をおこなってみてください。
- 「役割ごと×時系列」の表をつくる
- 役割ごとのライフイベントを表に記入する
- 今のままだと難しそうなライフイベントを探す
- 3を実現することを目標にする
※役割とは、労働者、子ども、恋・愛(夫婦・親)、余暇人などの、多面的な自分の枠組みのことです。
◆具体例
3年後には私は結婚式を開き、5年後には第一子と出会いたい。そのためにもまずはこの3年間でパートナーを見つけるための行動と結婚できる状態を作り上げようと思う。具体的には、1年後までに結婚を前提とする恋人をつくり、2年後までに年商1千万円の事業にすることが目標だ。
労働者 | 子ども | 恋・愛 | 余暇人 | |
1年後 | 起業 | 応援される | 恋人なし | 趣味を見つける |
3年後 | 年商1千万円 | 親に恩返し | 結婚する | 趣味友と交流する |
5年後 | 1日3h労働 | 親に子供を見せる | 第一子誕生 | 大会に出る |
10年後 | プチFIRE | 親の老後を見れる状態 | 小学校受験 | 趣味コミュニティをつくる |
見つけ方⑤:ライフバランスから見つける
ライフバランスとは、人生の要素を6つに分解したものです。
それぞれの要素ごとの理想と現状のギャップの差が、目標のヒントになります。
- 仕事
- 家族
- 趣味
- 健康
- 自己成長
- 人間関係
ライフバランスから目標を見つけるためには、次の手順をおこなってください。
- それぞれの要素において「現状の満足度」「理想の満足度」を10段階で評価する
- そのギャップを解消するための方法を検討する
- 今から取り組みたい要素の「②」を目標にする
複数の要素にギャップが生じている場合は、人生を充実させるための重大なギャップから取り組むとよいでしょう。
◆具体例
ライフバランスを評価してみたところ、家族が「現状:2」「理想:8」だった。仕事ばかりを優先していたからか家に居場所がなく、正直家族と過ごす時間を減らしたいと考えていた。しかし、可能なら幸せな家庭を作りたい。まずはパートナーに本音を打ち明けて、どうすればよいのかのフィードバックをもらうことを目標にしよう。
目標を見つける3つのコツ
ここでは目標を見つけるためのコツをお伝えしていきます。
上述の「目標の見つけ方」と併せて活用してみてください。
見つけるコツ①:目標を設定すると決める
目標を見つけるためにも、「目標はかならず設定するものだ」と決めてみてください。
目標を見つけられない理由の1つは「目標が見つからないならがんばらなくてもよい」と考えてしまうことにあるからです。
- 建前:目標が見つからない
- 本音:目標があると忙しくなるから見つけたくない
目標設定への抵抗感を減らすには、目標を設定する習慣を持つことが有効です。
次のように設定する目標の幅を広げることで、その習慣を身につけられます。
- 変化の目標:この半年間は起業で年商500万円稼げる体制を整えることを目指す
- 維持の目標:この3ヵ月間は今と変わらない生活をすることを目指す
- 発見の目標:この3ヵ月間は自分のやりたいことを見つけるための行動をする
準備中:やりたいこと探しを終わらせる方法
見つけるコツ②:過程ではなく結果で考える
やりたいことを見つけても、その過程を考えるとやる気が萎えてしまうことがあります。
私たちには、「遠くにある報酬」よりも「直近の損失」のほうが重要だと捉える傾向があるためです。
たとえば、次のようなケースがこの認知バイアスに影響されています。
- 起業をしたいけど、調べてみたら難しそうだから今のままでいいや
- 結婚したいけど、恋人作りのための努力したくないから独り身でいいや
- 残業を減らしたいけど、仕組みを作るのが面倒くさいから今のままでいいや
この認知バイアスの影響を受けないためには、過程ではなく結果だけで欲しいか否かを考えることが有効です。
自分の欲求にアンテナを立てるためにも、結果を比較するときは「挑戦するか否か」は一旦脇に置き、「何が欲しいのか」だけに焦点を当ててください。
- 起業した未来 vs 会社に残り続けた未来
- 結婚した未来 vs 独り身の未来
- 残業が減った未来 vs 残業が続く未来
このとき、比較する結果が「現状維持した未来」である場合、その現状維持の未来を具体的に言語化しましょう。
人には現状維持バイアスがあり、「現状維持=損失のない未来」と楽天的な解釈をしやすいためです。
- 悪い現状維持の比較:今のままでいいや
- よい現状維持の比較:今と同じように残業が多くて趣味にも恋活にも時間を割けない未来
準備中:現状維持は悪いのか
見つけるコツ③:渾身の目標を立てようとしない
目標を見つけようとすると、人生を費やす意味のある目標を立てようと力んでしまうことがあります。
たしかに人生の目標や目的を見つけることは大切かもしれませんが、そのような人生の目標はそうそう見つかりません。
天命のような目標を見つけようとすると単なるないものねだりになり、多くの時間を浪費することになります。
目標が見つからないと悩んでいるときは、大きな目標ではなく、目先に転がっている小さな目標を探してみてください。
その小さな目標の設定と達成を繰り返しているうちに、次のサイクルによって人生の目標や目的が見つかる可能性が高まります。
- 小さな目標を立てて達成する
- 自分の状態がよくなる
- 見える景色やできることが増える
- 人生の目標や目的が見つかる
フリーランス・個人事業主におすすめの目標
ここでは、フリーランスや個人事業主におすすめしたい目標についてお伝えしていきます。
何を目指せばいいのか分からなくなったフリーランスや個人事業主の方は、ぜひとも参考にしてみてください。
目標①:売上を伸ばす
会社員を辞めて1人で働くようになったとき、まず達成したい目標は売上を伸ばすことです。
フリーランスは完全成果報酬であり、自分で稼がないと収入が0になるためです。
収入規模について悩んだら、まずは可能な限り大きく稼いでみることをおすすめします。
500万円程度の利益を目標にして、それが達成できたら次の3つのことを考えてみてください。
- その収入は必要か否か?
- そう考えた理由は何か?
- 次はどうしたいか?
目標②:仕事を効率化する
歩合制では、働いた時間と収入は比例関係にありません。
そのため、1日3h労働で年商1千万円に到達する人もいれば、1日8h労働で年商3万円の人もいます。
まずは大きく稼ぐことが重要ですが、それが達成されたのならば今度は仕事を効率化して労働時間を少なくすることを目標にしてみるとよいでしょう。
仕事を効率化させるには、たとえば次の方法が挙げられます。
- 商品単価を上げる
- 集客を自動化する
- 仕事の一部を外注する
- 新しいツールを導入する
- 効果の薄い仕事を手放す
- コンバージョン率を上げる
- 作業のフレームワークを作る
目標③:健康状態を維持・改善する
会社に属さずに働いている場合、身体が重要な資本です。
そのため、65歳まで働き続けられる健康状態にすることは、重要な目標の1つになります。
健康状態について考えるときは、肉体的な健康と精神的な健康の2種類に分けてみてください。
定期的に健康診断を受けたり、運動習慣をつけたりすることも大切ですが、強いストレスがあるならばそれを解消することを目標にしてみることもよいでしょう。
準備中:元気になる方法
目標④:夫婦関係を改善する
特に1人で働くようになると、休日という感覚が薄れていきます。
強制的な休みがなく、たとえ休んだとしても常に仕事のことについて考えがちです。
会社員時代よりもむしろ仕事ファーストになりやすいため、仕事以外の、特に親子・夫婦関係が疎かになってしまいます。
家族を養っていける程度の最低限の収入を作れたら、一度立ち止まって親子・夫婦関係はどうなっているのかを検討してみてください。
もしもその状態で関係性が悪化しているのであれば、お金をこれ以上稼いでもその関係が改善する見込みは少ないかもしれません。
仕事の効率化を目指しつつ、家族関係を改善するための行動に取り組んでみることをおすすめします。
目標を見つけることの3つのメリット
ここでは目標を見つけることで得られるメリットをお伝えしていきます。
目標を見つけたのにここで紹介したメリットが得られていない場合は、もう一度目標を見直したほうがよいかもしれません。
メリット①:自己決定感が強まる
自己決定感とは、自分がその道を選んでいるという感覚のことです。
自分にとって意味のある目標を見つけると、たとえ同じ日常であっても、その日常は目標を達成するための手段だと捉えられるようになり、自己決定感が増すことでやる気も上がります。
反対に自分にとって意味のある目標がないと、同じ日常を過ごしているように感じたり、その日常に自分の意志が反映されていないと感じたりして、無意味感や無気力感を味わうことになります。
他者に課された目標しかない場合は、次の手順をおこなって自己決定感を強めてみてください。
- 自分の望みを言語化する
- 自分が達成したい目的地を見つける
- 自分が望んでいない目標を変えるor目的地と目標のつながりを検討する
準備中:実行力の高め方
メリット②:自己成長が促される
目標を達成するには、いつもとは異なる2種類のスキルが求められます。
- 技術的スキル:やりかた、方法、練度
- 精神的スキル:選び方、解釈の仕方、人としての器の大きさ
そのため、「目標達成=自己成長」という図式になりやすいです。
設定した目標では何の成長も見込めないならば、もう少し難しい目標を設定してみるとよいかもしれません。
準備中:自己成長とは
メリット③:優先順位が明確になる
現在の私たちには選択肢が多すぎるあまり、時間がまったく足りないと感じやすいです。
そのため、何を優先していくのかという基準を持つことで、自分にとって有意義に時間を使うための指針を作る必要があります。
目標を見つけられれば、時間を配分する優先順位や基準が明確になり、次のようなメリットを得られるでしょう。
- 瞬時に判断できるようになる
- 意図的に時間を使えるようになる
- 必要な情報を得るためのアンテナの感度も上がり、チャンスを見つけやすくなる
ただし、自分本位であることと優先順位通りの行動をすることには違いがあります。
目標による優先順位はあくまで指針であり、絶対に守るべきものではありません。
優先順位が明確になってもいきなりすべてを変えるのではなく、リスクの小さな範囲から少しずつ優先順位通りの行動をしてみてください。
目標を決められない5つの理由
ここでは目標を決められなくする躓きポイントについてお伝えしていきます。
理由①:本心から望んでいない
目標を設定しても、その目標の達成を本心から望んでいないことがあります。
たとえば、「年商1千万円稼ぐ」という目標を立てても、「でもな…」と感じてしまうようなケースです。
これは「1千万円を稼ぐと今よりも忙しくなる」という思い込みによって、目標を設定することが苦しくなっている状態です。
設定しようとしている目標に抵抗感があるならば、純粋に欲しいと思える目標に再設定してみてください。
今回のケースであれば、「1日6h労働で年収1千万円を稼ぎ続けられるような仕組みづくり」といった目標なら、設定することへの抵抗感が減り、達成へのモチベーションも上がるかもしれません。
理由②:目標に嫌悪感を感じる
目標に対して嫌悪感を抱く人は少なくありません。
たとえば、次のようなケースが挙げられます。
- 目標が未達になると大きな罪悪感を感じる
- 目標があると束縛感や監視されているような感覚になる
目標に対して嫌悪感を抱く場合は、次の手順で目標への恐れを乗り越えることをおすすめします。
- 抵抗感が小さな目標を設定する:3ヵ月間自由に生きる、明日はトキメク飲食店に入る
- 目標に対する認識を変える:未達でも問題ない、自分が欲しいものを設定すればいい
- もう少し大きな目標を設定する:3ヵ月で売上を10%増やす
理由③:重い決心をしようとする
私たちには重要な決断をするときほど慎重になる傾向があります。
具体的には、次のようなケースです。
- 転職するか否か
- 起業するか否か
- 結婚するか否か
間違った選択をすると大きな損失を被ると感じる場合、目標設定に強い抵抗感が生じます。
選択が重すぎて決断できない場合は、次の手順で検討する材料を増やしてみてください。
- 本当の望みを明確にする
- 小さく実験する
- 生じる不安の深刻度と対策可能性を検討する
- これまでの情報をもとに「諦める・挑戦する・もう少し寝かせる」の決断する
その不安が現実的であれば、その目標を手放す機会になるでしょう。
しかしその不安が非現実的だったり対策可能だったりするなら、その目標を設定する覚悟がつくきっかけになります。
理由④:やりたいことが他にもある
趣味も満喫したいし、仕事も成功したいし、結婚もしたいし、子育てもしたい。
やりたいことがいくつもあると、次のような理由で目標が決められなくなることがあります。
- どれから手を付ければいいのか分からない:幸福になるためには何から始めるべきか
- 二者択一の問題に頭を悩ませている:仕事と趣味のどちらを優先すべきか
やりたいことがありすぎて目標を定められないときは、優先順位を決めて何に着手するかを決めることが必要です。
優先順位を決めるためには、次の手順がおすすめです。
- 「やりたいこと」を列挙する
- 「やるべきこと」を列挙する
- それぞれについて「人生においてそれをやるとどうなるのか」を答えていく
- それぞれについて「それをやらないとどうなるのか」を答えていく
- 大切な価値観を明確にする
- どんな人生にしたいのかを言語化する
- そのためにどんな目標が立てられるか
例.趣味を満喫したいけど、子育てが忙しくて難しい
①やりたいこと:趣味を満喫した人生
②やるべきこと:子育てに専念する人生
③趣味を満喫した人生:これこそが自分の人生だったと納得して最期を迎えられる
③子育てに専念する人生:子どもに信頼され、孫ともよい関係性を築ける
④趣味を満喫した人生:誰かのためだけに生きた感覚になる
④子育てに専念する人生:子どもに恨まれ、周りにバカにされ、寂しい老後になる
⑤価値観:家族の関係性、充実した人生
⑥理想の人生:やりたいことをやりながらも、皆に囲まれた老後を過ごせる関係性
⑦目標設定:何があったら充実するのか、何があったら関係性を築けるのかを調べる
理由⑤:どうせ無理だと感じている
叶えたい未来があったとしても、それを実現することは無理だろうと感じてしまうと、その目標を設定して努力することができなくなります。
たとえば、次のようなケースです。
- 私は低学歴だから、どうせ起業はできないだろう
- 私はお金がないから、どうせ結婚はできないだろう
- 私は日本人だから、どうせ大統領にはなれないだろう
- 私は嫌われているから、どうせがんばっても出世できないだろう
どうせ無理だと未来を諦めている場合は、まず本当に無理なのかを知るために次のことを調べてみてください。
- 自分のような人間が成功している例はないのか
- あるとしたらどのような努力が必要なのか
- 今でもその努力でその成果を得られるのか
現実的・物理的に難しいのであれば、諦めて別のことに時間を費やしたほうがよいでしょう。
しかし、自分の思い込みによって単に無理だと決めつけていただけなら、きっと前向きにその目標を目指せるようになるはずです。
準備中:自信のつけかた
良い目標と悪い目標の5つの違い
ここでは目標の善し悪しを判断するための基準についてお伝えしていきます。
違い①:行動の量
良い目標は行動の量を適切に調整します。
たとえば、「年商1千万円を稼ぐ」という目標が自分にとって良いものであれば、ほどよい緊張感を持ちつつ、高いモチベーションで仕事を毎日こなすことができるでしょう。
しかし、その人にとって悪い目標であったならば、次のような悪影響が生じます。
- 緊張感が強すぎて過重労働になる
- まったくやる気が出ずに労働時間が短くなる
がんばりすぎてしまう、もしくはさぼってしまうという場合は、目標を次のように見直してみてください。
- より欲しい目標に転換する
- より長期目線の目標に転換する
準備中:やる気の出し方
違い②:行動の質
行動の質とは、目標を達成するための方法のことです。
行動の質は目標の難易度によって変わり、難易度が低いほど行動の質も低くなる傾向があります。
たとえば、次の2つの目標なら、後者の方がより革新的な取り組みが必要になるでしょう。
- 1ヵ月後までに10万円稼ぐ
- 明日までに10万円稼ぐ
より困難な目標であればあるほど、現状と同じ行動の質では達成が難しくなります。
「目標を設定したが行動の質を変える必要がない」という場合は、自分にとって簡単な目標である可能性が高く成長効率が低いかもしれません。
違い③:理想への関連度
理想への関連度とは、設定した目標が実現したい未来にどのような影響を及ぼすかということです。
たとえば、「仲のよい家族になる」ことが理想の未来の条件であるとき、休みなく働いて年商1千万円を稼ぐことは必ずしも良い目標とは言えません。
年商1千万円を稼ぐ必要があったとしても、家族関係が崩壊するような働き方では理想の未来が実現しないためです。
目標とは、自分の描いた理想の未来を実現させるための手段でしかありません。
目的と手段を混同させてしまうと、理想への関連度が低い目標になってしまうため、理想を描いたうえで目標を設定することをおすすめします。
準備中:理想の描き方
違い④:達成以外の価値
良い目標というのは、目標達成を目指す過程でも様々な成果を得られるものです。
たとえば、「年商1千万円を稼ぐ」ことを目標にして、その達成のためにがんばって失敗したとしても、その過程で培ったスキルやマインドが無駄になることはありません。
その挑戦をした事実、失敗した事実が、思わぬ成功を引き起こすきっかけになることもあるでしょう。
目標の達成以外の価値がどれほどあるのかは、その目標が自分にとって困難か否かが影響します。
- できて当たり前の目標:過程から得られる成果が少ない、結果主義になりがち
- 困難な目標:過程から得られる成果が多い、失敗しても精神的なストレスは少ない
違い⑤:自分と周囲への影響
良い目標は自分だけではなく周囲にもよい影響を与えます。
たとえば、「周りの人の意見に耳を傾けてから決定の判断を下せるようになる」という目標は次のような影響があるでしょう。
- 自分への影響:より適切な判断を下しやすくなる
- 他者への影響:話しやすくなる、当事者意識が増す
目標を達成するための行動をしたら、その行動による影響を確認してみてください。
その影響で誰かが不必要な不幸に見舞われているならば、その目標を変えたほうがよいかもしれません。
また「誰かを変えたい」という願望があるならば、その人を変えようとするのではなく、その人に影響できそうな目標を自らが目指してみるのも1つの手です。
目標設定のコツ
ここでは目標設定のコツについてお伝えしていきます。
目標の設定方法によってその目標の達成度や成果物が変わるため、ここに該当する目標を設定してみてください。
設定のコツ①:目標の目的を明確にする
目標を設定するときは、その目標の有無によるギャップをイメージしてみましょう。
目標の有無によるギャップをイメージするとは、「目標が達成された未来」と「延長線上の未来」を言語化するということです。
たとえば、「年商1千万円を稼ぐ」という目標を立てた場合次のようになります。
- 目標が達成された未来:お金に余裕が出る、家族旅行を年1回できる
- 延長線上の未来:お金にカツカツな生活、つまらない仕事を続ける
自分にとって、または自分の人生にとってその目標を達成する目的を明確にすることで、よりやる気の高まる目標を設定することができます。
「延長線上の未来」を言語化することを疎かにしやすいため、目標設定をするときはまず最初に現状維持だとどうなるのかを検討してみてください。
準備中:延長線上の未来の描く方法
設定のコツ②:ワクワクする目標にする
目標にワクワクすることで、その実現へのエネルギーが高まり行動することが容易になります。
目標にワクワクするためには、次の3つの要素が必要です。
- 難しいと感じる:今の私にはこの道のりは少し難しい
- 欲しいと感じる:未来の私がこれを手に入れられたら嬉しい
- できると感じる:私ならこの道のりを乗り越えられると思う
ワクワクする目標を立てられないときのよくある原因として、難しいと感じる目標に挑戦できないことが挙げられます。
次のような感情によって、挑戦的な目標に抵抗感が生じているのです。
- 失敗することが怖い
- 目標は達成して当たり前
挑戦的な目標を立てられない場合は、無理に難しい目標を立てる必要はありません。
まずは挑戦することへの抵抗について検討しながら、簡単な目標達成から始めてみてください。
準備中:不安や恐怖をエネルギーへと変える方法
設定のコツ③:smartの法則に当てはめる
smartの法則とは、次の要素を取り入れた目標設定をするためのフレームワークの1つです。
- Specific(具体性):イメージが湧くような具体的な目標
- Measurable(測定可能):測定ができる数値化された目標
- Achievable(達成可能):今の自分でも達成可能で現実的な目標
- Relevant(関連性):目的と関連性の強い目標
- Time-based(期限):いつまでにやらければならないのかという期日
smartの要素は、目標達成確率を上げるための必要な要素だと言われています。
目標設定のフレームワークは他にもありますが、最低限smartの要素を盛り込んだ目標を設定するとよいでしょう。
準備中:目標の設定方法
目標達成のコツ
ここでは目標を達成するためのコツをお伝えしています。
今の自分にとって難しいと感じる目標達成を目指すときは、ぜひともこれらのコツを取り入れてみてください。
達成のコツ①:成功の道筋を描く
目標を設定したら、その目標が達成されるための条件を見つけて成功のためのロードマップを描いてみてください。
たとえば、「3ヵ月間毎週3回3キロ走り続けることで体重を5kg落とす」という具合です。
今回の例で言えば、「運動量×運動頻度=運動総量」が達成に必要な条件に該当します。
「摂取カロリー」や「栄養素」なども加わると、さらによいストーリーが描けそうです。
どのような目標でも、KPI(重要達成度指標)とも呼ばれる3~5つの小さな目標が存在します。
KPIがどのような変化をしていくのかを時間軸ごとに整理することで1つのストーリーになります。
目標を設定したらまずはストーリーを作り、そのストーリーを実現するための計画立てをしてみてください。
準備中:計画の立て方
達成のコツ②:失敗パターンを想定する
困難な課題やトラブルが生じたら、本来ならばその解決や解消のための努力をすることで、徐々に成功に近づきまた成長もしていきます。
しかし、課題やトラブルへの受け取り方が悪いと、次のような行動により目標から遠ざかってしまうでしょう。
- 過剰な自責によって、自信と気力を失う
- 過剰な他責によって、問題がさらに悪化する
課題やトラブルを悪く受け止めないためには、あらかじめどういった失敗がありそうなのかを想定しておくことが有効です。
ダイエットならば次のような失敗パターンを想定できるかもしれません。
- 1週間ぐらい運動をサボる
- 友人との飲み会で食べ過ぎてしまう
- 変化が目に見えて分かるまでに予想以上の時間を要する
失敗パターンを想定しておくだけでも、その課題やトラブルで挫折せずに解決するための行動が取れる可能性が高まります。
目標達成をしたならば、成功の道筋を描くのと同時に、複数の失敗パターンを想定してみてください。
準備中:失敗の乗り越え方
達成のコツ③:実行する仕組みをつくる
困難な目標達成には、抵抗感を感じる行動を継続することが必要です。
しかし、抵抗感を感じる行動を意志力だけでおこなうと3日坊主になりやすいため、実行する仕組みを作ることをおすすめします。
実行する仕組みとは、無意識的に行動するための仕掛けのことです。
たとえば毎日3キロを走ることを継続させたいならば、次のような仕掛けが挙げられるでしょう。
- 他者からの行動や計画の管理
- ランニング自体への捉え方の変容
- ランニング前後のルーティンの確立
このような仕掛けがあることで、「やるか or やらないか」をいちいち悩まずに行動しやすくなります。
行動することへのストレスも減り、習慣化されるまで無理なく継続できるでしょう。
継続には意志力がもちろん必要ですが、意志力以外にも使えるものを探してみてください。
自分なりの継続の方法を見つけられれば、より困難な目標でも粘り強く達成を目指せるようになるはずです。
準備中:継続の方法
達成のコツ④:内面にある課題と向き合う
困難な目標であるほど、スキルや知識だけではなく、自分の持つ考え方や思い込みなどの内面にある課題と向き合うことが必要になります。
内面の課題を解決しないと、「できる、けどやりたくない」という感覚がいつまでも残ってしまうためです。
実際に挑戦しても抵抗感がなくならない行動があるならば、一旦立ち止まり、抵抗感を生じさせている内面の課題と向き合ってみてください。
例.セールスが怖い
・現状:売れるけど苦しい
・外面の課題:セールスを上手におこなうコツや方法
・内面の課題:セールスをする行為は相手に迷惑である
準備中:精神的な成長を遂げる5ステップ
達成のコツ⑤:達成して当たり前の自分に成長することを目指す
目標達成ができるか否かは、多くの場合は運やタイミングに左右されます。
どれほどスキルや知識不足の事業主だろうと、運やタイミングによっては年間1千万円以上を稼ぐこともできるように、実力と結果は必ずしも一致しません。
しかしそのような状態での成功は継続できず、次のような悪い未来にたどり着いてしまうでしょう。
- 燃え尽きてやる気がなくなる
- 大きな損失を被って挑戦できなくなる
起業して年商1千万円を稼ぐことが目標だとしても、「年商1千万円を稼ぐにふさわしい自分になること」を目指すことこそが今後の人生をよりよくするための近道になります。
目標が見つかったなら、次のことを同時におこなうことをおすすめします。
- 目標を達成するための行動をする
- 目標を達成して当たり前の自分になるための行動をする
まとめ
目標を見つけるためには、自分の欲求を知り、その欲求を解消・実現するための目印を置くことを意識してみてください。
壮大で世間的に意味のある目標ではなく、目の前にある自分や近くの人にとって重要な目標を見つけましょう。
そのような目標を立てて達成していくサイクルを回していくことで、いずれ自分の人生に意味づけができ、人生全体の大きな目標を見つけられるようになります。
目標設定したけど達成が難しいという場合は、自己投資を惜しみなくおこなってみてください。
今の自分には困難な目標ほど他者の協力が有効になるため、自分の課題に適した投資先を見つけることをおすすめします。
準備中:成長を加速するための自己投資先とは