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【行動量UP!】目標達成のための実行力を高める方法

「いつも三日坊主になる」
「見切り発車でいつも失敗してしまう」

このような問題の根本には、実行力の低さがあります。

不快な感情が自分の意志を折ってしまい、行動が止まってしまうようなケースです。

この記事では、目標を達成するために必要な実行力の高め方についてお伝えしていきます。

「やりたいのにできない!」という悩みを抱えている方はぜひともお試しください。

実行力と行動力の違いとは

実行力と行動力の違いは、計画性の有無にあります。

実行力は行動力の下位概念であり、計画性の伴う行動のことを実行力と呼びます。

実行力に対立する概念としては「衝動的な行動」が挙げられるでしょう。

行動を起こすことは大切ですが、特定の目標を達成するためには計画通りの行動を遂行する必要があるため、目標達成には「実行力」がより重要になります。

実行力を高める7つの方法

実行力を高めるには、目標・計画・行動に対してポジティブ感情を呼び起こすことが重要です。

ここでは、ネガティブ感情を抑えてポジティブ感情を生じさせるための方法をお伝えしていきます。

方法①:元気になる

肉体的な疲労や精神的なストレスが大きいときは、誰しもが衝動的になります。

たとえば次のような悩みは、元気がないことが原因である可能性が高いです。

どれほどタフに肉体や精神を鍛えようと、元気がないときは実行力が低下します。

次のように基本的な自己管理をおこない、ご機嫌でいられる時間を増やす工夫を施してみてください。

準備中:元気になる方法

方法②:報酬と損失を強める

私たちが意欲的に行動するためには、「その目標と計画は自分にとって大切である」という実感が欠かせません。

そのような実感は、次の2つの条件を満たすことによって生まれます。

つまり、「快の感情が得られる報酬」と「不快な感情を回避できる報酬」が自分にとって重要であると認識することが実行力につながるということです。

このような認識を持つためには、現状維持の未来と目標達成後の未来とでは何が異なるのかを検討する必要があります。

目標設定をするときは、「どんな未来を築きたいのか」だけではなく「このままではどんな未来が訪れてしまうのか」も合わせて考えるとよいでしょう。

例.大学受験に合格したい
・報酬の獲得:大学で素敵な出会いが得られるはず
・損失の回避:受験に落ちると周りから心配される

準備中:目標の設定方法

方法③:実行することのリスクを弱める

目標達成のための行動に不安や恐怖を感じると、計画が止まってしまいます。

次のように動かなければ損失は生じないと考え、現状維持をすることのリスクが見えなくなるためです。

不安や恐怖によって行動が止まったら、自分は何に怯えているのかを言語化してみてください。

そしてその不安や恐怖に名前を付けて、それは感じているほどの損失を本当に生むのかを検証してみることをおすすめします。

また、失敗するだろう原因を分析して、あらかじめその対策をすることもリスクを弱めるのに役立つでしょう。

準備中:不安や恐怖をエネルギーへと変える方法

方法④:環境や習慣を整える

パターン化された習慣的な意思決定と行動には、肉体的・精神的なエネルギーをほとんど必要としません。

反対に、パターン化されていない意思決定や行動だと、その実行に多くのエネルギーを消耗してしまいます。

そのため、目標達成に必要な行動や思考を習慣化していくことは、実行力を高める有効な工夫です。

目標達成に必要な行動を促すような環境に身を置くことで、比較的ラクに習慣化できます。

「目標や計画に納得できているのに行動できない」という場合は、意志と環境の2つの力を活用して行動の習慣化を目指してみてください。

例.毎日勉強するのがつらい
・意志:受験に合格するために勉強しよう
・環境:塾に行ったら毎日8時間の勉強が課される

準備中:習慣化の方法

方法⑤:行動がイメージできるまで分解する

実行への意欲を高めるためには、「何をすればいいのか」が明確になっていなければなりません。

「何をすればいいのか分からない」という状態では、「できる気がしない」と感じられて挑戦意欲が下がってしまうためです。

例.目標:1年後までに年商1千万円を稼げるようになる
(目標→行動)

・高単価商品の制作→やりたいこと探し、作り方を調べる、作る、モニター検証…
・年間40人に売れる導線の確立→SNS開始、ステップメール作成、LP作成…
・約束したことを果たせるフォロー体制の確立→質問箱の設置、ティーチングスキルの向上…

どれほど重要で緊急度の高い目標設定をしても、具体的に何をすればよいのかが分からないと実行が難しくなります。

何をすればいいのか分からないことを理由に行動が止まっている場合は、「何をすればいいのかを分かる」ための行動に取り組んでみてください。

準備中:計画の立て方

方法⑥:振り返りタイムを設ける

私たちが行動を続けるためには、安心感と報酬感を感じ続けることが欠かせません。

安心感がないと、計画に無意味感を抱き行動が止まります。

行動による報酬が得られないと、ストレスばかりが蓄積されてネガティブな感情が強まり実行をやめてしまうでしょう。

長期的な計画であればあるほど、この安心感と報酬感を感じる機会が継続をするための要になります。

安心感と報酬感を得るためには、定期的に振り返る機会を設けることが有効です。

「本当にこのまま進めていいのかな?」と不安を感じたら、次のことを振り返ってみてください。

準備中:振り返りの方法

方法⑦:専門家に依頼する

実行力とは問題を解決する技術や知識ではなく、次の一連の流れを遂行する能力のことです。

  1. 理想を明確にする
  2. 問題を見つける
  3. 解決方法を探す
  4. 仮説と計画を立てる
  5. 実施して修正する

この実行力を支援をする技術として、コーチングが挙げられます。

実行が滞る原因の多くは、技術ではなく感情的な要因です。

そのため、コーチングによる対話では、視野を広げて問題を再定義し、何をすべきかを検討する支援をおこないます。

困難な目標であるほど、不快な感情によって目標と向き合い続けることは難しいものです。

次のような状態になっているときは、コーチをつけることで前進するかもしれません。

ただし、コーチングではアドバイスのような情報提供はほとんど得られません。

基本的な知識が不足している場合は、コーチングよりもメンターやコンサルによる直接的な指導を受けたほうが目標達成には効果的であることに注意が必要です。

準備中:コンサルとコーチの違い

実行力を高める5つのコツ

ここでは、実行力を高めるときの押さえどころについてお伝えしていきます。

コツ①:目的と目標の一致度を意識する

実行力を高めるためには、実行内容について納得する必要があります。

納得するには、目的と目標を一致させて、自分のための行動であると理解することが必要です。

一見すると当たり前のように感じるかもしれませんが、案外これは難しい作業になります。

たとえば「年商1千万円を稼ぐ」という目標を設定したとき。

その目的が「なんとなく幸せになれそうだから」というように抽象的であると、「本当に目指す必要があるのか?」と悩むことにつながり実行力の低下を招きます。

これを解決するには、次の手順で自分を納得させる必要があります。

  1. 理想の言語化:毎年家族で海外旅行に行き思い出を作れるような家庭を築きたい
  2. 目的と行動の一致:だから私は年商1千万円を稼ぎたいのだ

困難な目標達成を目指すときほど、この目的と目標の不一致による実行力の低下が顕著になります。

もしも目標に対して無意味感や不安感を抱いたならば、次のような問いを準備して自分が納得するための内省してみてください。

このとき、「こうあるべき」ではなく、「こうありたい」というような自分の願望に気づくことが重要になります。

理想や目的を考えたときに、ポジティブな感情が生じるように内省を促しましょう。

準備中:理想の人生

コツ②:強みを活かした方法を意識する

実行力を高めるためには、自分の取り扱い方を熟知して、うまくいきやすい方法を理解する必要があります。

そのためにも、次のような強みといわれる自分の傾向を把握して、使いこなせるようになりましょう。

どのような目標にも達成するための道のりは複数存在し、個々人が持つなにかしらの強みを活かせる方法が存在します。

目標を設定したら、まずは自分の強みを活かして達成するための方法を模索してみてください。

例.営業で成約するための信頼関係を築く方法
・相手に合わせた会話をする→対話が得意
・手紙を書く→文章や論理的思考が得意
・趣味を共有する→仲間と関係性を深めることが得意

準備中:強みと弱みの関係性とは

コツ③:弱みは改善ではなく対策を練る

実行力を高めるためには、自分の能力だけで解決しようとしないことも大切です。

たとえば、実行力が低い人にありがちな「コツコツがんばるのが苦手」という悩み。

このような「弱み」を根元から改善しようとしても、良い結果は滅多に得られません。

今からコツコツがんばるための能力を手に入れるまでには、何年も何十年もかかってしまうためです。

もちろん時間をかけて弱みを克服する努力は間違っていませんが、本末転倒になることに注意が必要です。

弱みの改善は最後の手段であり、それまでは弱みが悪く働きすぎないような対策だけに留めましょう。

コツ④:モチベーションを意識する

モチベーションを意図的に生むことができれば、実行力が高まります。

夏休み終了前日のように、締切に追われていつも以上にがんばれた経験はないでしょうか。

まさにあのような、「うぉ!やるぞ!!」という衝動的で前向きな感覚のことがモチベーションです。

モチベーションが生まれる条件は人によって異なりますが、次の3つの要素が重要になるのは誰もに共通しています。

ただし、モチベーションはムラが激しく、また持続性がないことに注意が必要です。

あくまでもモチベーションは実行力の増強剤であり、モチベーションが上がらなくても実行できる土台作りがもっとも大切だと覚えておきましょう。

準備中:モチベーションの高め方

コツ⑤:自己成長を意識する

実行力を高めるときは、結果ではなく、自分にとっての成長を強く意識する必要があります。

結果を意識するとネガティブ感情が強まり、成長を意識するとポジティブ感情が強まりやすいためです。

例.結果を意識
・失敗を恐れるあまりに行動が止まってしまう
・「できたorできなかった」の白黒思考になって、過程を楽しめなくなる

例.成長を意識
.失敗するほど成長できると捉えられて挑戦的になる
.失敗しても得られた成果に意識が向き充実感を抱ける

もちろん、よい結果を出すことは重要であり、そのための努力を怠っては本末転倒になりかねません。

しかし、結果に焦点を合わせすぎると、目標達成が苦しい、失敗するのが怖いなどと感じて実行力が落ちてしまいます。

困難な目標達成ほど、「その目標に挑戦することでどんな成長を果たせるのか」と自分の成長に目を向けてみてください。

準備中:自己成長とは

実行力を高める3つのメリット

ここでは、実行力を高めることで得られるメリットについてお伝えしていきます。

メリット①:目標の達成確率が上がる

目標の達成は、「結果=運×実行量×方法」という方程式で表せられます。

この方程式で重要なのは、自分でコントロールできることは実行量しかないということです。

たとえば、よい方法を探すことはできますが、それが今の自分にとって適した方法なのかは実践してみなければ分かりません。

人脈や振る舞いによって運を高めることもできますが、それだけでよい結果を出そうとするのは難しいでしょう。

つまり、運や方法の最大化だけでは限度があり、結局はどれほど実行したかが目標の達成確率に大きく関わるということです。

目標達成にはコツコツとした努力が土台であり、そのためにも高い実行力が必要になります。

目標達成ができずに悩んでいるのであれば、「今の私はどんな実行が足りていないのだろうか」と自問自答し、まずは実行力を高めることから始めてみるとよいかもしれません。

メリット②:自己信頼感が高まる

自己信頼感とは、自分が自分を信じている感覚のことです。

自己信頼感が高いほど困難に挑戦しやすくなり、自己信頼感が低いほど願望を諦めやすくなります。

高い自己信頼感は「結果」以上に、自分との約束を守れたかという「実行」によって育まれます。

「私は〇〇をする」「私は〇〇を目指す」などの自分との約束を、どれほど守ってきたかが自己信頼感に影響するということです。

挑戦をやり遂げる自信がない場合は、自分との約束を守るようにしてみてください。

「やると決めたことをやる」という実行力を高めることで、少しずつ自分のことを信じられるようになっていきます。

準備中:自信のつけかた

メリット③:自己理解が深まる

自分にとって困難な目標であるほど、効果的かもしれないけれど嫌だなと感じる行動が計画に含まれているものです。

しかし、その嫌だなと感じる行動を実行することは、自己理解を深めることにもつながります。

なぜなら、その実行により次のことが分かるためです。

挑戦すればするほど自己理解が促され、目標達成に必要な自己変容を引き起こします。

「やりたいことが分からない」「なんだか怖くて挑戦できない」という場合は、自己理解を深める機会が実行することであると捉えてみてください。

自分を深く知れば知るほど、今よりも充実した人生を築くヒントが得られるはずです。

準備中:精神的な成長を遂げる5ステップ

実行力が低い人の特徴5選

ここでは、実行力が低い人に見られやすい特徴を5つお伝えしていきます。

特徴①:未来を選べていない

私たちには、未来の結果を確定することはできませんが、未来を選びそのための努力をすることができます。

実行力が低い人は、この未来を選ぶという行為を先延ばしにする傾向があります。

現状維持と変化した未来のどちらも選ばずに、未来を選ぶことをやめて流されるまま現状を維持してしまうということです。

ここで問題なのは、現状維持を選んでいることではありません。

自分の願望に気づいているのに、その願望を実現する勇気がないために、目を背けてしまっていることが問題なのです。

自分の実行力の高さを知るためにも、自分が今どの未来を選び、そのための努力ができているのかを確認してみてください。

未来を選んでいない場合は、まずは延長線上の未来を明確にすることから始めることをおすすめします。

準備中:延長線上の未来を描く方法

特徴②:目標や計画に苦しさを感じる

私たちは幼いころから学校や習い事をおこない、何かを目指すこと、実行することを強要されてきました。

そのような経験から「目標や計画は強要されるものである」という認識を持ち、目標や計画に次のような感情や思考が生じがちです。

当然この目標や計画への苦しさは、実行力を低下させてしまいます。

そのため、「何をするか」以前に、目標や計画への認識そのものを変えることで実行力がグンと上がる可能性があるでしょう。

目標や計画に苦しさを感じるならば、何を苦しいと感じているのかを言語化してみてください。

その苦しいと感じている原因と向き合わない限り、実行力を高めることは困難かもしれません。

準備中:仕事におけるやらされている感の解消方法

特徴③:失敗を恐れる

目標を達成しようとするとき、どれほど簡単な目標だろうとかならず失敗する可能性が存在します。

この失敗する可能性を最小限にするための働きかけは重要です。

しかし、リスク回避ばかりに時間を費やすと、計画が止まり、最悪の場合計画自体が頓挫してしまいます。

たとえば、失敗を恐れて「100%成功する方法論」という存在しない魔法の杖を探して、情報マニアになってしまうようなケースです。

失敗を恐れて計画が進まない場合は、次の3つのことをおこなってみてください。

準備中:失敗の乗り越え方

特徴④:先延ばしにする

実行することを阻む最も身近な要因が、「あとでやろう」という先延ばしです。

次の傾向にある人は、先延ばし癖によって実行力が低下している可能性があります。

先延ばしをする理由には、次のようにさまざまな要因が挙げられます。

昔から先延ばし傾向にある場合は、どれほど簡単な課題であろうと先延ばしにしがちです。

先延ばし傾向自体の対策が必要であり、次のように環境やツールを使って実行力を高めてみてください。

準備中:先延ばし癖

特徴⑤:意志力だけでがんばろうとする

「計画を実行できていないのは根性が足りないだけ!」と考える人がいますが、その考えは実行力の低下を招きます。

意志力は感情や環境の問題を無視する行為であり、その問題が訪れるたびにエネルギーを多大に費やしてしまうためです。

また、「やる気が出ないのはやりたくないからだ」という結論にもたどり着きやすく、モチベーションに左右される衝動的な人生になりやすいでしょう。

実行量に疑問を感じたら、「意志の力以外に足りないものがあるはずだ」という前提でさまざまな工夫を施してみてください。

上述した「実行力を高める7つの方法」をそれぞれ試すと、新しい発見があるかもれません。

他者の実行力を高める方法

ここでは、他者の実行力を高める方法を3つお伝えしていきます。

部下の育成や子育てなど、自分以外の誰かの実行力を高めたいときの参考になれば幸いです。

方法①:実行したいという想いを強める支援

他者の実行力を高めるには、自己決定感を尊重することが有効です。

自己決定感とは誰かに強要や強制されているのではなく、「自分が自由に選んでいるんだ」という実感のことを指します。

つまり、「相手が自らやりたいと思える関わり方」こそが、他者の実行力を高めるのに欠かせないということです。

自己決定感を損なわせる関わり方として、管理とアドバイスがあります。

どれほど相手のことを想っていても、相手が求めていない管理やアドバイスをしてしまうと、それは強制感を強めてしまうことにつながります。

他者の実行力を高めたいのならば、相手の不安を取り除いたり、相手の動機づけを強めたりする支援をしてみてください。

具体的には次のことをおこなって、「現在のままでは嫌だ」という想いを見つけることをおすすめします。

方法②:成功までのステップをイメージする支援

他者の実行力を高めるには、「できそう」と思えるように支援することも有効です。

私たちは次の2つのことが不足していると、不安で動けなくなる傾向があるからです。

たとえば、「年商1千万円を稼ぐ」という目標があったとします。

しかし、これだけでは漠然としていて、「難しそう」「大変そう」と感じて実行することができません。

実行力を高めるためには、次のように漠然さを具体化して、何をがんばれば成功するのかを理解する必要があります。

「〇〇したい」と言っているのに行動しない場合は、計画を作り込むための支援をするとよいでしょう。

ただし、どんな計画を立てても成功は確信できないため、成功確率50%程度の計画を作り、実践をしながらさらによい計画に修正していくことをおすすめします。

方法③:定期的に報告する場を設ける支援

他者の実行力を高めるには、定期的に報告する場を設けることも有効です。

「今から2週間後に計画がどう進んだのかを報告して」という約束があるだけで、相手の実行確率は高まります。

学校の宿題や友人と遊ぶときなどを思い返すとわかりやすいですが、人は誰かとの約束を破ることに大きな罪悪感を抱く傾向があるためです。

ただし、定期的に報告する場を設けたとしても、それが一方的なダメ出しやアドバイスをする場にならないように注意してください。

報告する場に嫌悪感を感じてしまうと、報告の虚偽やサボりの原因になります。

また、他責思考になりやすく、自己決定感が失われてしまうことにもつながるでしょう。

「効果的に」や「より正しく」などの問題に意識を向けるのではなく、「また次回も報告したい」と思われるような信頼関係を築くことを優先的に考えてみてください。

準備中:他責思考の直し方

他者の実行力を下げる悪習

どれほど他者の実行力を高めようとしても、他者の実行力を下げる悪習が残っていては失敗してしまいます。

ここでは、他者の実行力を下げやすい代表的な悪習を3つお伝えしていきます。

悪習①:先取りする

「後で私が教えてあげよう」というように、相手より先にタスクをおこなうことは、相手のやる気を削ぐ原因です。

この理由として、失敗のリスクが増大することが挙げられます。

つまり、相手ができたことへの挑戦は、リスクばかりが大きくメリットを感じられなくなるということです。

その結果、挑戦への意欲を失い、実行することを避けようとしてしまいます。

師弟関係のような関係性でない限り、ティーチングやアドバイスは相手の実行力を低下させます。

教える立場でないけれど相手の実行力を高めたい場合は、相手の話を聞くことに徹し、振り返りの支援だけを心がけるとよいでしょう。

準備中:振り返りの方法

悪習②:誘導する

答えに誘導されたと感じると、実行力が大きく低下してしまいます。

どれほどの正論だろうと、それを押しつけられたと感じたら抵抗感が生じてしまうからです。

たとえば、「勉強したくない」と考えているとき、「勉強しないとどうなると思う?」と聞かれたらどう感じるでしょうか。

おそらくは、「勉強をしたほうがよい」という答えを引き出させたいのだと感じ、相手に不信感を抱き、むしろ反発したくなると思います。

この人は分かってくれないと感じてしまい、機嫌を損ね、勉強から一段と距離を取りたくなってしまうでしょう。

相手が間違った選択をしているなと感じたのであれば、その選択に至った背景を聞くことを優先するようにしてください。

そこにある本当に気持ちや不合理な信念に関する気づきを得られたなら、きっと実行力が高まるはずです。

悪習③:アドバイスする

相手の間違いを見つけたら、ついつい「〇〇がよくないから△△をしないよ」とアドバイスをしてしまうものです。

しかし、このようなアドバイスは次の3つの反応を引き起こす傾向があります。

アドバイスをする必要があるならば、相手のマインドを整えることから始めてみてください。

「アドバイスを受けることは〇〇を実現するための手段」という考え方を持たせることで、アドバイスによる自尊心や自己決定感の低下を妨げられます。

このマインドセットには、関係性の構築や相手の主体的な目標設定などが欠かせません。

相手がアドバイスに反発するという場合は、次の2つの手順を実施してみてください。

  1. アドバイスに抵抗感を抱く理由を明確にする
  2. その抵抗感を和らげるための対策を練る

準備中:アドバイスを受け取れない人の心理とは

まとめ

実行力とは自分との約束を守る力です。

この実行力を発揮するには、次のような不快な感情や衝動と折り合いをつけて、自分の行動を促す能力を高めていかなければなりません。

「目標を設定したけれどその計画を実行しきれない」という悩みを抱えているならば、今回お伝えした情報を実践してみてください。

自分1人では無理という場合は、仲間・友人・コーチなどに相談しながら挑戦してみることをおすすめします。

準備中:目標達成にコーチングが有効な5つの理由

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