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【いいコーチの条件とは?】自分と相性が合うコーチの選び方

コーチングを効果的に受けるためには、誰をコーチにつけるかが重要になります。

コーチングによる効果は、「コーチの技術力」と「コーチとの相性」が大きく影響を及ぼすためです。

この記事では、コーチの選び方と見つけ方をお伝えしていきます。

自分に合ったコーチを探すときの参考になれば幸いです。

技術力の高いコーチの見極め方

ここでは、技術力の高いコーチを見極めるためのポイントについてお伝えしていきます。

ポイント①:プロとして活動している

なにをもってプロと呼ぶのかは議論がわかれる部分ですが、ここでは次の3つの要件を満たしている人をプロのコーチと呼ぶことにします。

この3つの要件のうち、もっとも重要な項目は「要件③:コーチ自身もコーチをつけている」です。

コーチは、コーチングのよさをもっとも理解している人でなければなりません。

「コーチングは人生を好転させるために重要だ」と認識しているからこそ、コーチとしてコーチングを提供しているはずです。

自分がよいと感じるから、他の人にもコーチングを勧めるのです。

にもかかわらず、コーチ自身がコーチングをつけていないならば、そのコーチはコーチングによる成果を信じておらず、コーチングでは自己投資分の費用を回収できないと考えている可能性があります。

また、コーチングの専門領域は目標達成であるのに、コーチ自身が目標達成に無関心である場合はその専門性自体に疑問が生じるでしょう。

ですので、コーチを見つける際は、コーチがコーチングを受けているのかを確認してみてください。

体験セッションや説明会などで以下の質問をコーチに尋ねると、そのコーチにおけるプロ意識の程度を測るためのヒントが見つかります。

準備中:目標達成にコーチングが有効な5つの理由

ポイント②:相談者に焦点を当てている

コーチングのセッションにおいて、主体は相談者です。

相談者の内外における情報を引き出し、整理し、再編成を手伝うことがコーチの役割になります。

そのため、セッションではコーチが相談者に対して意見を伝えることは滅多にありません。

相談者の言語化を促さないようなコーチの意見やアドバイスは、コーチングではなくティーチングになり、相談者の気づきや自己変容を妨げるからです。

解決方法を与えようとするコーチの態度は、よく「私は〇〇だと思う」という形で表れます。

相談者が求めていないのにコーチがこのような発言を多くする場合は、コーチの練度やコーチングへの理解度が低いと捉え、別のコーチを探したほうがよいかもしれません。

ただし、次のような場合はコーチの意見やアドバイスが有効に働くため、コーチの発言の目的を確かめるようにしてください。

準備中:コンサルとコーチの違い

ポイント③:内面に焦点を当てている

相談者の問題を本質的に解決するためには、内面に焦点を当てることが必要です。

その理由として次の2つが挙げられます。

「これが問題だ」という認識は外部の価値観が反映されているから
行動や思考を変えるには価値観や信念を変容させる必要があるから

たとえば「パートナーとの不仲」という問題は、世間や自分の親などの価値観から生じている可能性があります。

「本当はパートナーとは距離を置きたい」と考えている場合でも、自分の望みを無視して現状を問題だと捉えてしまっているのかもしれないということです。

自分の内面にある本当の望みに焦点を合わせることで、ようやく「パートナーとの不仲」ではなく「パートナーと距離を置けないこと」が本当の問題だと気づけます。

例.パートナー関係
・悩み:パートナーは仲よくすべきなのにできていない
・直感的な問題:仲よくするにはどうすればいいのだろうか?
・本音:もうこのパートナーからは離れたい
・本当の問題:なぜパートナーと離れたいのだろうか?パートナーと離れないのは何故だろうか?

また、パートナーとの関係性を改善するにしても、笑顔を増やしたり話す頻度を増やしたりするなどの方法を実践したところであまり良い結果は得られないでしょう。

そもそもそれらを実施しなかった理由があり、無理に実施しても「なんで私ばかりが」と関係性を悪化させる感情が生じてしまうためです。

「パートナーから大切にされたい」「かわいいと思われたい」などの内面にある価値観や信念に歯向かう方法では、何をやっても長続きしません。

例.パートナー関係
・本当の問題:パートナーとの関係性を改善すること
・方法論:笑顔を増やす、家族サービスをする
・方法を実行した感想:自己犠牲感からの相手への怒りが湧いてきた
・価値観:本当はパートナーに自分が必要で大変なことをしていると認めてもらいたい
・新たな行動:自分のことを軽視していないかをパートナーに尋ねる、本音を伝える

自分にとって本当に重要で困難な問題であるほど、解決にはその場しのぎの方法論ではなく、内面に焦点を当てることが必要です。

もしもコーチが内面ではなく外面にばかり焦点を当てている場合は、あまりコーチングの成果を期待できないかもしれません。

準備中:精神的な成長を遂げる5ステップ

相性が合うコーチの選び方

相性が合うコーチとは、コーチのことを信頼でき、自分の本音を伝えられるような存在です。

ここでは、相性が合うコーチを選ぶためのポイントをお伝えしていきます。

選び方①:コーチングの種類

代表的なコーチングの種類として次のものが挙げられます。

どのコーチングでも、理想の実現、すなわち目標達成の支援がおこなわれます。

活用するスキルは同じであり、コーチングそのものに違いはありません。

しかし、「どのような目的や立場の相談者に対するコーチングをおこなってきたのか」という経験は、提供しているコーチングによって異なります。

コーチングの種類を確認することは、「コーチが得意とする支援」と「自分の持つ目標」との相性を確かめることに役立つでしょう。

準備中:目標の設定方法

選び方②:コーチングの費用

コーチングの費用は、コーチとの関係性の築きやすさへのヒントになります。

コーチング費用に対する体感が、コーチングへの態度に影響を与えるためです。

コーチング費用が安いと感じる場合は、コーチングを真剣に受けることを阻害させます。

「失敗しても痛い出費ではないし、さぼってもいいや」と、コーチングを受けることに対して常に葛藤が生まれてしまうでしょう。

一方でコーチング費用が高すぎると感じる場合は、「もう失敗できない。早く答えを教えて!」と、相談者が問題解決の方法ばかりに執着してしまいます。

これはコーチング費用の元を取ろうと強い焦りが生まれて、結果を出すことを急ぎ、内省することが難しくなるためです。

コーチング費用への体感は安すぎても高すぎても、コーチとの関係性を築くことを阻害します。

コーチと良好な関係を築くためにも、「余力はあるけど、コーチングを真剣に受ける動機になる」ぐらいのほどよい価格のコーチングを探してみてください。

準備中:焦りの解消方法

選び方③:コーチからの影響

コーチからの影響とは、コーチに関わることで生じる心の動きのことです。

SNSやブログでのコーチの発信を見たときや、セミナーや体験セッションに参加したときなどに生じる感情や思考がコーチからの影響になります。

コーチに対して、ポジティブな感情や思考が生じるほどそのコーチとの相性がよい可能性が高いです。

ただし、次のようにコーチやコーチング技術以外が動機である場合は、コーチとの相性がよいわけではないことに注意してください。

準備中:コーチングとは

選び方④:コーチの経歴

私たちは人を信頼しようとするとき、「今なにをしている人なのか」だけではなく、「今までなにをしてきた人なのか」も重視します。

その人がおこなってきたことに共感できたり、好きになれたりしたとき、その人を信頼しようという気になるということです。

コーチを信頼できそうか否かも、同様のことが言えます。

現在はコーチとして有能だとしても、過去に犯罪行為をおこなっていたとしたら、あなたはそのコーチを信頼できるでしょうか。

「犯罪者なんて信頼できない」という人もいるでしょうし、「ここまで成りあがった人なら信頼できる」と感じる人もいると思います。

いずれにしても「そのコーチの経歴」に対して、どのような感情が生じるのかがコーチとの信頼関係に影響するのです。

コーチの経歴を確認するには、以下の方法がおすすめです。

選び方⑤:コーチの夢

「コーチが何を目指して生きているのか」はコーチとの相性のよさを確かめるためのヒントになります。

たとえば、次のうちどの理想を掲げているコーチなら信頼できそうでしょうか。

コーチによって、「なぜコーチングをおこなっているのか」という目的は異なります。

その目的にあなたが共感、少なくとも許容できなければ、そのコーチを信頼することは難しいです。

コーチのセミナーや体験セッションに参加したとき、ぜひともコーチの夢を尋ねてみてください。

今達成しようとしている目標ではなく、目指している理想を尋ねることがポイントです。

自分に合ったコーチの探し方

ここでは、コーチを探すための方法についてお伝えしていきます。

探し方①:紹介

紹介とは、自分の周りの人が受けているコーチを選ぶことです。

コーチングを受けている知人やロールモデルなどを見つけたら、そのコーチに関して尋ねてみてください。

ただし、紹介によってコーチを選ぶときは、その知人の動機を見定めることをおすすめします。

コーチによっては、「〇万円相当の商品提供」「〇ヵ月分の無料券」などの特典をつけ、たくさんの人を紹介してもらうための施策をおこなっている場合があるからです。

その特典欲しさにコーチを紹介しようとする人もいるので、コーチを紹介してもらう際は紹介者がどのような成果を得られたのかを尋ねて、本当に信頼できそうなコーチなのかを検討するとよいでしょう。

準備中:ロールモデルの見つけ方

探し方②:SNS・書籍

コーチは自身のマーケティングの一環として、SNSを活用したり、書籍を出版したりしています。

あなたの悩みについて役立ちそうな情報を発信しているコーチはかならずいるので、そのような情報を発信しているコーチを探していきます。

たとえば、次のように検索すると、その領域を専門としているコーチを見つけられます。

SNSやインターネットでコーチを見つけたら、あなたが共感できそうな内容が投稿されているかを確認してみてください。

また、SNSでコーチを見つける際は、コーチのフォロワー数に注意が必要です。

フォロワーの数とコーチの実績は一切関係ないので、フォロワー数を判断基準にするのではなく、その人の実績と発信内容を確認することをおすすめします。

探し方③:仲介サイト

仲介サイトとは、コーチと相談者をマッチングするサービスを提供するwebページのことです。

代表的な仲介サイトとして、次のサイトが挙げられます。

仲介サイトは記述できる内容が限られており、信頼できそうか否かを判断できる材料が非常に少ないです。

仲介サイトを活用する場合は、そのコーチが活用しているSNSやブログなどでも情報を集めることをおすすめします。

コーチへの接触方法

信頼できそうなコーチを見つけたら、コーチとの相性を確認するためにも、実際にコーチと接触してみましょう。

具体的には、次の3つの方法が挙げられます。

準備中:コーチング受講の流れ

コーチを選ぶ際の注意点

注意点①:コーチは相性のよさで選ぼう

コーチを選ぶポイントは「技術力の高さ」「相性のよさ」です。

しかし、相性がよいのであれば、最低限の技術が備わっているコーチングで効果が期待できます。

最低限の技術とは、コーチからアドバイスをせずに、相談者を主体として内省を促すことです。

これさえ守れていれば、どれほど拙いコーチング技術でも恩恵を受けられます。

そのため、コーチング技術が高い人を探すよりは、コーチとして信頼できる人を探すことを優先していてください。

コーチとして未熟であっても、この人と一緒に目標達成をしていきたいというコーチを見つけられたら、ぜひともその人のコーチングを受けてみることをおすすめします。

注意点②:1人だけのコーチに拘らなくてよい

多くのコーチは、実際にコーチングを提供しないと、相性のよさが分からないことを理解しています。

そのため、相性が悪いと感じたら、無理にコーチング契約を続ける必要はありません。

自分の目標達成や理想の実現を目指すためにも、他のコーチやコンサルティングを探したほうがよいでしょう。

ただし、関係性を築くためには、相互の関わりとそれなりの時間を要します。

コーチに不満があるならば、率直にそのことをフィードバックしてみてください。

不満な部分をお互いに改善していくことで関係性が築かれていくものなので、よっぽど不快ではない限り最初の数回のセッションで相性の悪さを決めつけないことをおすすめします。

まとめ

コーチングの効果を最大化するためには、「技術力が高いコーチ」「相性が合うコーチ」を見つけることが重要です。

まずは相性が合いそうなコーチを見つけるために、インターネットを使って多くのコーチを調べてみてください。

相性が合いそうなコーチを見つけたら、実際に接触してそのコーチと一緒に目標達成をしたいかを自問自答してみるとよいでしょう。

多くのコーチが提供しているコーチングは、いつでも契約を辞められます。

そのため、渾身の相手を探そうと意気込むのではなく、もっとラクな気持ちで体験セッションを受けてみることをおすすめします。

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