稼ぎ方

【個人ビジネスに必須】楽しく稼ぎ続けるためのマインドとは?

フリーランスや個人事業主など、会社に雇用されずに自分でビジネスをして稼ぐとき、多くの人がぶつかる壁に「マインド」があります。

稼ぐために必要な行動があっても、その実行に抵抗感を感じた経験を持つ人は少なくないのではないでしょうか。

この原因は、自分が持つマインドと相反する行動を選択しようとするためです。

個人ビジネスで稼ぐには、稼ぐために必要な行動に抵抗感を生じさせないマインドを手に入れる必要があります。

この記事では、個人ビジネスで稼ぎ続けるためのマインドについてお伝えしていきます。

次のような人はマインドの問題に目を向けることで新たな気づきが生まれるかもしれません。

  • 半年以上経っても稼げない人
  • 稼いでも充実感を感じない人
  • 稼ぐことを継続できない人
目次
  1. マインドとは
  2. 個人ビジネスで稼ぐためのマインド
  3. 個人ビジネスで稼ぎ続けるためのマインド
  4. ビジネススピードを落とすマインド
  5. 稼ぐマインドを身につける5つの方法
  6. まとめ

マインドとは

ここでは、稼ぐためのマインドについて掘り下げていきます。

マインド①:マインドの正体

マインドの正体は、合理的な行動を決める固定観念です。

たとえば、仕事をすることが面倒くさいと感じたとき、それでも仕事をする人と仕事をしない人に分かれます。

これは、次のようにどちらも自分にとって合理的な選択をしているにすぎません。

  • 仕事をする:面倒くさいは単なるノイズ
  • 仕事をしない:面倒くさいは疲労のサイン

自分が持っているマインドによって、選びやすい行動が変わります。

パターン化された問題行動も、自分にとっては合理的な行動を選択しているということです。

必要な行動を選べないときは、自分のマインドに問題があると捉えることで、解決の糸口が見つかるかもしれません。

マインド②:マインドと意志力の違い

行動を選ぶとき、マインドの他に意志力が影響を及ぼします。

たとえば、「失敗=恥ずかしい」というマインドを持っている人でも、意志力で無理やり挑戦することができるでしょう。

しかし、意志力には多くのエネルギーが必要であり、継続が難しいという欠点があります。

必要な行動が継続性を求めるならば、意志力に頼らずにその行動を選べるようになるためにも、核心となるマインドと向き合ってみてください。

マインド③:マインドの善し悪しとは

マインドの善し悪しとは、得たい結果につながる行動を選ぶことに抵抗感があるかないかです。

そのため、マインドには善なるマインドも、正しいマインドも存在しません。

あるのは、理想の実現や目標の達成に対して2つのパターンだけです。

  • 合理的なマインド
  • 不合理的なマインド

個人のビジネスで稼ぐには、今まで合理的だったマインドが不必要なものになっていきます。

しかしそれは、「いらないマインドを身につけていた」のではなく「今はそのマインドが必要なくなった」だけです。

不合理的なマインドを持っていることに対して否定的にならないように注意してください。

マインド④:稼げるマインドと稼ぎづらいマインドの違い

「稼げる」と「稼ぎづらい」のマインドの主な違いは、保守的か進歩的かにあります。

自尊心や現在の生活を守ろうとすればするほど、稼ぐための行動を止めてしまうためです。

稼げないマインドでは、稼ごうとすると焦燥感・不安感・恐怖感の不快な感情を強く抱く傾向があります。

稼げないから稼げるに移行するためには、「どうすれば動けるのか」に焦点を当ててみてください。

ただし、方法論だけで無理やり身体を動かしても、マインドは改善されず稼ぎきることが難しいことに注意しましょう。

準備中:フリーランスの稼ぎ方

マインド⑤:稼げるマインドと稼ぎ続けるマインドの違い

「稼げる」と「稼ぎ続ける」のマインドの主な違いは、限定的か統合的かにあります。

多くの側面から物事を捉えられないと、報酬感よりも損失感の方が大きくなり、継続することが難しいためです。

稼ぎ続けられないマインドでは、稼ぎ続けようとすると窮屈感・束縛感・無意味感・強制感などの不快な感覚を抱く傾向があります。

稼ぎ続けるためには、心地よい状態で走れる状態にならなければなりません。

苦しい状態で無理して働いている場合は、どうやったら心地よさを感じられるように解釈できるのかを検討してみてください。

個人ビジネスで稼ぐためのマインド

ここでは、個人ビジネスを始めて一旦稼ぎきるために必要なマインドについてお伝えしていきます。

稼ぐマインド①:不安は成長のサイン

挑戦にはかならず不安が伴います。

初めて個人ビジネスをする場合、多くのことが初挑戦であるため1つひとつに不安を感じてしまうでしょう。

しかし、挑戦と不安はセットであり、不安が生じる課題を乗り越えることで人は成長していきます。

不安によって立ち止まらないように、「不安=危険信号」ではなく「不安=成長のサイン」と認識してみてください。

準備中:不安や恐怖をエネルギーへと変える方法

稼ぐマインド②:教わったほうが早い

分からないことがあるとき、答えを出すためには次の2通りの方法があります。

  • 誰かに教わる
  • 0から自力で答えを出す

どちらもビジネスをするうえでは欠かせませんが、より早く行動するためには誰かに教わったほうが有利です。

個人ビジネスは広く開拓されており、攻略情報のほとんどがすでに拡散されています。

特にビジネス初動で分からないと感じたら自分1人で考えるのではなく、その答えを誰かに教わるための行動に取り組んでみてください。

準備中:ロールモデルの見つけ方

稼ぐマインド③:大そうな夢は必要ない

一旦稼ぐための原動力であるなら、「貧困問題を解決したい」というような壮大な夢や大義ではなく、「自力で30万円稼ぎたい」というような俗物的で短期的な報酬の方が役立ちます。

お金による報酬感は、短期ですがとてつもないエネルギーを生じさせるためです。

まずは自分の生活を安定させ、ちょっといい思いをするために稼いでみてください。

夢を実現させるのは、「自力で稼げる」という感覚を得た後でも十分間に合うはずです。

準備中:目標の見つけ方

稼ぐマインド④:打率の改善こそが正義

挑戦をするときは、打率を意識してみてください。

目の前のセールスの成功にこだわるのではなく、100回のセールスにおける成功割合にこだわるということです。

目先の結果に一喜一憂してしまうと、行動することへの恐怖を強めて動きが止まってしまいます。

まずはたくさん挑戦して最初の打率を出し、そこから徐々に改善していくことを目指しましょう。

稼ぐマインド⑤:クレームは誰にでもくる

自分でビジネスをしていると、他者からのクレームが非常に怖く感じます。

会社員時代とは異なり、自分自身を攻撃していると捉えやすくなり、クレームが大きな損失を生むと考えやすいためです。

しかし、自分でビジネスをしている人にはかならず悪評を付ける人がいます。

10人いたら2人が気が合う人、7人が無関心、1人が気の合わない人という「2:7:1の法則」からしても当然の話でしょう。

問題なのは、誰からも反応がないことと、クレームによるフィードバックを活かせないことです。

クレームが怖くて動けない場合は、クレームをもらうことが問題なのではなく、クレームの対処を誤ることが問題なのだというマインドを身につけてみてください。

準備中:情報発信が怖い理由

稼ぐマインド⑥:成功には多くの失敗が必要

失敗をすればするほど、再現性の高い成功にたどり着きます。

どうしたら成功し、どうしたら失敗するのかを理解するには、失敗経験を積み重ねる必要があるためです。

安定した1つの成功を得るためには、100の失敗をすることが必要だと考えましょう。

成功している人はみんな多くの失敗経験を積んでおり、失敗が恥ずかしいと考えるのはその分野で成功したことがない人だけです。

ただし、100回失敗をすればいいのではなく、100パターンの失敗を改善していくことが重要である点に注意してください。

準備中:失敗の乗り越え方

稼ぐマインド⑦:自分との約束がもっとも大切

私たちは他者との約束よりも、自分との約束を反故にしやすい傾向があります。

会社の納品は守るのに対して、ダイエットに失敗してしまうのはまさにその傾向によるものでしょう。

しかし、自分でビジネスをするならば、自分との約束をもっとも大切にしてください。

自由な環境では、過去や未来の自分との約束だけが前に進むための羅針盤になるためです。

「目標の達成を目指す」「今日のプランを実行する」など、これらはすべて自分との約束です。

自分との約束を常に最優先にすることで、そのときどきに生じる衝動に負けないようになります。

稼ぐマインド⑧:どんな方法でも極めれば成功する

年商1千万円程度のビジネスであれば、難易度や成功までの期間に多少の差はありますが、広まっている稼ぐ方法のほとんどは成功につながっています。

ただし、1本道でまっすぐ成功できることは稀であり、どの方法を採用するにしても自分なりに改善して極めることが必要です。

つまり、稼げない原因の多くは方法にあるのではなく、その方法を実行・改善できない自分自身にあるということです。

小規模の個人ビジネスであれば、稼ぐ方法の情報収集や検討は2週間程度で終わらせて、6ヵ月程度の試行錯誤を早く実行してみましょう。

どうしても不安なのであれば、自分の目標達成の計画をすでに成功している人に見せてフィードバックをもらうことをおすすめします。

準備中:計画の立て方

稼ぐマインド⑨:面倒くさいとやりたくないは別物

面倒くさいという感情に振り回されることは、自分の本当の願望を見失う原因になります。

なぜなら、行動と面倒くさいはセットであり、すべての行動には面倒くさいという感情が伴うためです。

つまり、「面倒くさい=やりたくない」は成立しません。

やりたいことでも面倒くさいと感じますし、やりたくないことでも面倒くさいと感じるのです。

基本的に行動前の感情よりも、行動後の感情を重要視してください。

極端に言えば、面倒くさいという思考はすべて無視しても問題ありません。

準備中:面倒くさいの克服方法

稼ぐマインド⑩:自分には成長できる可能性がある

個人のビジネスを始めるとき、「そんなこと自分には難しそう」と感じることは当たり前です。

個人のビジネスで稼ぐには新たにスキルを身につける必要があり、今の自分にできることだけで稼ぐことはほとんど不可能だからです。

今すぐに稼ごうとするのではなく、稼げる自分に成長することを目指してみてください。

自分には成長できる可能性があると信じられることで、難しい目標の達成を目指せるようになります。

準備中:自己成長とは

個人ビジネスで稼ぎ続けるためのマインド

ここでは、一旦稼げてから、その後も稼ぎ続けるためのマインドをお伝えしていきます。

個人ビジネスで一旦稼げても、それを継続できずに辞めてしまう人が多いので、長く続けるためにもここにあるマインドを取り入れてみてください。

稼ぎ続けるマインド①:目標は活用するもの

目標設定や目標達成と聞くと、意識高い系や縛られている感覚を抱くかもしれません。

しかし、目標を設定する本当の理由は、自分が今からどこに進みたいのかを一旦決意することにあります。

目標を設定しなかったら、「これから何をしよう」「自分は何をしたいのだろうか」と高頻度で悩むようになるでしょう。

そして何度も何度も取り組むことを決めては取り消してを繰り返し、一向に前に進まなくなってしまうのです。

個人のビジネスでは誰かに進む方法を委ねられないので、自分で目標を立ててどの方向に進むかを管理する必要があります。

長く個人でビジネスを続けるためにも、目標に振り回されるのではなく、目標を活用して自分の進む方向性を明確にする習慣を身につけましょう。

準備中:目標の設定方法

稼ぎ続けるマインド②:競争相手は仲間である

競争相手を見ると嫉妬したり、敵意を向けてしまったりしてしまうときがあります。

相手にお客様を奪われると感じて、なんとか相手を地に落とそうとする感覚です。

しかし、個人のビジネスでは、競合相手はすべて仲間になります。

競合相手と協力することで、自分1人では成し遂げられない恩恵を得られるためです。

SNSの活用や新規クライアントの獲得においても、競合相手と協力したほうがずっとラクになります。

1人だけでがんばろうとすると、消耗量が激しくなり長くビジネスを続けることは難しいです。

長くビジネスを続けるためにも、「競合相手はお互いに高め合い助け合えるライバルだ」と認識することをおすすめします。

稼ぎ続けるマインド③:過去と現在と未来は別物

一旦軌道に乗ると、その延長線上でしか未来を捉えられなくなってしまいます。

未来に挑戦することはリスクであり、そもそも自分の実績では高望みだろうと考えやすいためです。

しかし、未来を考えるときは、過去と現在とを切り分けてしっかり区別しましょう。

制限のない思考で自由にどの未来にたどり着きたいかを考えなければ、充実感のある人生を過ごせません。

実現可能性やリスクは一旦脇に置き、どんな未来ならワクワクするかを考えてみてください。

個人のビジネスの強みは自分で自分の好きな方向に舵を切れることですので、その強みを最大限に活用しましょう。

準備中:理想の人生

稼ぎ続けるマインド④:お金は後からついてくる

個人のビジネスを続けるには、お金を稼ぐという動機だけでは足りなくなってきます。

お金を稼ぐことが好きなタイプはそれでも問題ないのですが、それ以外のタイプの人は段々とお金を稼ぐことに無意味感を抱き、走り続けるための目的にならなくなってしまうためです。

俗にいう「燃え尽き」も、動機が動機として機能しなくなることで生じます。

ある程度稼げるようになってからも個人のビジネスを続けるには、「お金を稼ぐこと」ではなく「理想を実現すること」を目的にする必要があります。

自分の充実する理想を実現しようとしたら、自然とお金も稼げているという状況を作り出すということです。

具体的には、自分が欲しいものを書き出し、それを手に入れるにふさわしい振る舞いができる自分になることを目指しましょう。

自分にとっての価値観や仕事観や人生観を再検討することは、お金目的で働くことから開放されるヒントとして役立ちます。

ただし、理想を実現することの見通しを持たせないと、やる気やモチベーションが高まらないことに注意してください。

準備中:仕事におけるやらされている感の解消方法

稼ぎ続けるマインド⑤:自分のためだけに動けばいい

個人のビジネスで稼ぎ続けるためには、自分のためだけに働かなければなりません。

誰かのために働いてしまうと、責任を他者に押し付けることになり、自分らしい人生を歩めなくなるからです。

相手に感謝されたされないという相手の反応に一喜一憂するようになり、他者に依存した人生になってしまうでしょう。

ただし、自分のためだけに働くからと言って、それが自己中心的なビジネスをすればよいというわけではないことに注意してください。

自己中心的では自分の利益だけを最大化させようとして敵を多く作り、むしろ利益が小さくなってしまいます。

また、自分の直接的な利益でしか喜べず、他者の利益には損失を感じてしまうため、報酬感よりも損失感が多くなりビジネスするエネルギーが枯渇してしまいやすいのです。

自分のためだけに働くとは、自分が得たい未来にたどり着くために前に進むということです。

その未来では、自分はどんな人物で、周りには誰がいて、どのような関係性を持っているのか。

そうした具体的な理想を描けたならば、あとは自分のためだけに働けばポジティブな気持ちで個人のビジネスを続けられます。

稼ぎ続けるマインド⑥:ダメな選択肢なんて存在しない

人生の方向性を決めるとき、「~べき」「~でなければならない」などの思考によって方向性を決めてしまうことがあります。

母親として子育てに専念すべき、父親として働くべきなどの思考のことです。

しかし、母親でも子育てに専念しなくてもいいし、父親でも働かなくてもよいのです。

ダメな選択肢なんて存在せず、あるのは自分がどのような未来を望んでいるかだけなのですから。

「それをやらなければならない」という未来の選択肢を狭める思考は手放してください。

どんな未来を選びたいのかという自由な発想で、すべての選択肢を許してこれから取り組むことを選択しましょう。

そうでなければ、働くことが苦しくなり、ただ辛いことに耐えるだけの人生になってしまいます。

「それを選ばなければならない」と感じたら、その選択はどの未来につながっていて、自分はその未来を欲しいと考えているのかを検討することをおすすめします。

準備中:理想の描き方

稼ぎ続けるマインド⑦:3年後の未来が見えていれば十分

個人のビジネスを続けていると、自由過ぎるあまりに迷子のような感覚になることがあります。

人生の目的や今後のビジネス展開などに悩み、本当は何をしたいのだろうかと足を止めてしまうということです。

しかし、人生をかけた壮大な目的を持つ必要も、一生もののスキルを身につける必要もありません。

将来は予測できませんし、今の自分の気持ちだけに執着する必要もないためです。

そもそも、前に進めば見える景色も変わり、進みたい方向性も変わってしまいます。

3年後程度の見通しが朧気に立っていれば十分であり、それ以上の未来は漠然とした希望があれば問題ありません。

だからこそ、「どんな人生が自分にとって幸福か」を定期的に考えることは大切ですが、具体化すべきは「今興味あることは何か」です。

「今興味あることに取り組み、3年後にどうなっていたら楽しいか」が明確になったら、そこを目標にして達成することを目指してみてください。

準備中:やりたいこと探しを終わらせる方法

稼ぎ続けるマインド⑧:未知を冒険することこそが楽しい

個人のビジネスで稼ぎ続けるためには、未知を冒険することに喜びを見出す必要があります。

個人のビジネスはほとんどが未経験の体験であり、結果にたどり着くまでに多くの時間を要するためです。

未知の冒険を楽しめずにその過程の出来事に報酬感を得られないと、すぐに力尽きてしまうでしょう。

未知の冒険を楽しむには、自分の外側と内側における新しい発見に喜びを感じることがおすすめです。

  • 自分の外側:未体験の経験、仮説の構築、検証
  • 自分の内側:自分のマインドの発見、検証、変容

蓋然性の高いマニュアル通りの過程を求めずに、未知の過程を楽しみましょう。

ただし、最初から未知を冒険することを楽しめる人は非常に稀です。

多くの人は、「自分が未知を楽しめない理由」と向き合う必要があることに注意してください。

稼ぎ続けるマインド⑨:全力で働ける時間を増やすのもビジネス力

個人のビジネスで稼ぎ続けるためには、自分の状態を管理することが大切です。

会社員とは異なり、自分が動かなければビジネスが前進しないためです。

自己の状態を管理するためにも、自分がどれほど全力で働けているのかを自覚しましょう。

そして、少しでもその時間を伸ばす工夫をすることが、自分の理想を実現するために役立ちます。

常に元気であり続けるために、しっかり休み、無用なストレスを最小限にしてください。

無理なく全力で働ける時間を増やせないと、いずれ体力的にビジネスを続けられなくなってしまいます。

準備中:元気になる方法

稼ぎ続けるマインド⑩:幸せであり続けるために働くのである

よくある間違いとして、「幸せになるためにビジネスを成功させる」という考えがあります。

成功したら幸せになれる、お金を稼げたら幸せになれる、夢を叶えれたら幸せになれるという考え方です。

しかし、実際は「幸せであり続けるためにビジネスをする」という考え方でなければ、個人のビジネスで稼ぎ続けることは難しいでしょう。

今幸せではないということは、やりたいことをやれていないということであり、不快な感情を抱きながら働き続けなければならないからです。

「〇〇があったら幸せになれる」のではなく、自分にとっての理想の未来を実現する物語を作れていることに幸せを感じる必要があります。

もし今ビジネスをしていて幸せではないのであれば、今幸せになれることに励んでみてください。

ビジネススピードを落とすマインド

ここでは、個人ビジネスのスピードを落としてしまうマインドについてお伝えしていきます。

稼ぎづらいマインド①:才能がすべて

自分の才能を証明したいと考える才能主義者は、ビジネススピードを落とします。

才能主義者は勝てることに対しては熱量が高くなりますが、勝てないことに対しては熱量がとことん落ちてしまうためです。

「他者に勝てない」「自分には難しそう」と感じると、「自分には向いていない」と決めつけて諦めてしまうのは、まさに才能主義に起因しているでしょう。

才能主義の特徴は主に次の5つです。

  • 自分が努力せずに勝てる土俵を探す
  • 他人の成功の中にある努力に関心を持たない
  • 自分に制約を課して挑戦の難易度を無暗に上げる
  • 結果による報酬感が強く過程における報酬感が弱い
  • 努力できないのは自分に向いていないからだと考えがち

ビジネスのスピードを上げるためには、自分の成長可能性を信じることが重要です。

ビジネスをする目的を思い返すことも、才能主義を手放すことに役立つでしょう。

稼ぎづらいマインド②:失敗したら終わり

失敗に対してネガティブなマインドがある場合、挑戦することが困難になります。

一度で成功しようとして、情報収集や計画建てにばかり時間を費やし、実行が疎かになるためです。

失敗を恐れる場合は、失敗を「致命的な失敗」と「致命的でない失敗」に区別してみてください。

また、失敗におけるポジティブな効能を知ることも、失敗を受け入れることを後押しするでしょう。

多くの場合、一度で成功しようとするよりも、失敗を何度も繰り返しながら成功を目指したほうが結果的に早く目標を達成できます。

挑戦するにしても自己投資にしても、リソースを一度に全力投入するのではなく、何度でも挑戦できるように分割して投入することをおすすめします。

稼ぎづらいマインド③:正しさこそが最重要

自分にとっての正しさは、行動に制約を課してしまうことがあります。

次のように、自分にとっての正しさによって効果的な効率的な行動を阻害してしまうようなケースです。

  • 提案文をたくさん出すのは正しくない
  • SNSのフォロワーを増やすためにコメント周りするのは正しくない

もちろん、自分にとっての正しさを貫くことは大切でしょう。

しかし、それは机上の空論の正しさではなく、検証を重ねた正しさである場合のみです。

経験が未熟なうちは、自分にとっての正しさに振り回されると目標達成が遠のきやすくなります。

どうしても正しさを貫きたい場合は、次の3つを検討してみてください。

  • 正しいとは何か
  • 正しくない理由は何か
  • それは本当か

稼ぎづらいマインド④:〇〇があったらがんばれる

ビジネススピードが落ちる原因として、モチベーションに振り回されることが挙げられます。

自分ががんばれない理由を外に求め、がんばらない自分を肯定しようとするケースです。

それはよく「〇〇があったらがんばれるのに」という言葉で表現されます。

しかし、そもそもがんばる理由に必要なものは、何かがあることではなく、何かがないことです。

「夢があったらがんばれる」ではなく「夢がないから夢を見つけるためにがんばる」ということです。

「〇〇があったらがんばれる」という待ちの姿勢でいると、いつまでもがんばることができず、せっかくの機会を素通りして時間切れになってしまいます。

「〇〇があったらがんばれる」と感じたら、目標達成を志す目的を再検討してみるとよいでしょう。

準備中:モチベーションの高め方

稼ぎづらいマインド⑤:完成品しか売ってはならない

完成品しか売ってはならないと考えていると、いつまで経っても収益化をすることができません

完璧なものを提供したいと考えることはよいことですが、完璧なものは存在しないためです。

どれほど長い年月を割いたとしても、いつまでも完成品はできあがらないでしょう。

個人ビジネスでもっとも重要なことは、完成品を売ることではなく、商品を売った後のアフターフォローです。

お客様の状態を確認しながら修正することで、お客様と約束したことを守りましょう。

準備中:お金のブロックの外し方

稼ぎづらいマインド⑥:今日やりたいことをやればいい

目標も計画もいらない。今日やりたいことをやればいいんだと考える人がいます。

それが自分にとっての自由であり、もっとも効率的で効果的だという考え方です。

たしかに、今日やりたいことをやればいいという考え方は正しいと言えます。

しかし、これはとてもビジネス初心者には真似できないような、非常に高度なマインドである点に注意しなければなりません。

働くことの楽しさを知らず、働く大変さや怖さを感じやすいステージでは、今日やりたいことをやっていてはいつまで経ってもビジネスが前に進まないでしょう。

「働くことは私がやりたいことなのか?」と悩んでしまい、生活が苦しくなるまで働けなくなるのはその典型的なパターンです。

今日やりたいことをやればいいというマインドは、自分の理想のために行動できる喜びを知った後で初めて効果的に働きます。

個人ビジネスを始めたばかりのうちは、今日のやりたいことではなく、未来に実現したいことに焦点を当てるようにしましょう。

稼ぎづらいマインド⑦:絞ることは可能性を狭めることだ

「絞ることは可能性を狭めることだ」とは、選ぶことは選ばなかった未来を捨ててしまうことだという考え方のことです。

WEBライターを選んだらWEBデザイナーになる可能性がなくなり、それは大きな損失だと捉えて何も選べなくなるようなケースです。

しかし、絞ることは可能性を狭める行為ではありません。

世の中の選択のほとんどは、違うと思ったらまた選び直せばよいだけだからです。

当然、選び直すとしても、それまでの過程で得た経験はその後の未来の糧になります。

成功も失敗も経験はすべて財産であり、無駄にはならないのです。

個人ビジネスにおいて、何をするか、どんな商品を作るか、誰に売るかなどさまざまな取捨選択が求められます。

その選択をするときは、「ちょっと試してみよう」という感覚で決断することをおすすめします。

準備中:決断を促す方法

稼ぎづらいマインド⑧:自分オリジナルな商品こそが売れる

誰の真似でもない、革新的なオリジナル商品こそが売れるという考え方があります。

たしかに、そのような商品を作れたら売れるかもしれませんが、実際は非常に困難な作業です。

特に個人ビジネス初心者にとってのオリジナル商品とは、自分本位な商品であったり机上の空論であったりするため、たとえ作れたとしても売ることは難しいでしょう。

何事も守破離が大切であり、それは個人のビジネスでも同様です。

自分オリジナルな商品は本当に最後の段階になったらようやく作れるものです。

まずは成功者の真似をして一定の成果を上げることを目指すことをおすすめします。

稼ぎづらいマインド⑨:成功確率100%の方法論があるはずだ

絶対成功する方法があるはずだと考え、今よりもよい方法論を探し続ける人がいます。

失敗せず、もっとラクで、もっと早く成功する方法を見つけようとする人たちです。

しかし、実際は成功確率100%の方法なんて存在しませんし、2週間ほど調べたらそれ以上の情報は滅多に出てきません。

よりよい方法を探すことは大切ですが、成功確率30%程度の方法を複数試したり、改善して成功確率を高めたりしたほうが結局近道であることの方が多いのです。

どうしても不安である場合は、自分の方法でうまくいきそうかを他者にフィードバックしてもらうとよいでしょう。

準備中:アドバイスを受け取れない人の心理とは

稼ぎづらいマインド⑩:自分なんか誰からも必要とされていない

自分には大した能力や成果もなく、誰からも必要とされないと考える人がいます。

自分の商品なんて売れず、提案は通らず、発信する情報には価値がないと考えてしまうようなケースです。

しかし、それは他人の評価を決めつけているだけであり、単なる防衛的な行動でしかありません。

他人がどう判断するかはその人の自由であり、自分ができることに専念するしかないのです。

どのような状態や状況の人であれ、その人の経験に価値を見出す人はいますし、誰かの役に立つスキルを身につけることもできます。

白黒思考を手放して、自分を必要としない人のことを許し、自分を必要としてくれる人にしっかりと焦点を当ててみてください。

稼ぐマインドを身につける5つの方法

ここでは、稼ぐマインドを身につける方法についてお伝えしていきます。

方法には人によって合う合わないがあるので、多くの方法に取り組んでみてください。

方法①:理想の自分になりきる

過去や現在の自分ではなく、理想的な自分になりきることで稼ぐマインドが身につきます。

理想的な振る舞いをすることで、その振る舞いが合理的だと納得できる理屈を導き出せるようになるためです。

たとえば、「人見知りな素の自分」でパーティーに参加したとき、人に話しかけることができない自分を肯定する材料を必死に探すでしょう。

誰かに「もっと積極的になったほうがいい」と言われても、「でも」「だって」と自分の合理性を主張するということです。

対して「プロ意識を持った自分」でパーティーに参加すれば、自分が考えるプロ像にふさわしい行動が実施しやすくなります。

そして「プロなんだから当然でしょ」「プロなのに人見知りは恥ずかしい」というような理屈で自分の行動を肯定し、そのマインドが固定されていくのです。

人はセルフイメージに沿った行動を選びやすく、また自分の行動を肯定したがる傾向があります。

これらの傾向を活用すれば、新しい行動を合理的なものにするマインドが身につきます。

方法②:現状のマインドを手放す

稼ぐマインドを身につけるためにも、現状のマインドを手放す準備を整えましょう。

今のマインドを肯定していると、新しいマインドを身につけようとしても抵抗感が生じてしまうためです。

現状のマインドを手放すためには、現在の自分を客観的に見て、その自分のままでありたいのかを確かめる必要があります。

しかし、自分の状況を俯瞰して捉えることは難しいため、自分ではなく自分と似た状況の人を観察してみてください。

たとえば、「毎日やる気が出ずに働けない」のであれば、同じような理由で働いていない人を観察するということです。

その観察対象と同じでありたいのかと検討して答えが「NO」ならば、ようやく現状のマインドを手放す準備が整います。

私たちは自分を客観視することが苦手であり、それを認めることで自分に疑問を抱けるようになります。

自己肯定は大切な概念ですが、自分の理想とは異なる場所に向かっている自分を肯定することはおすすめしません。

方法③:マインドをインプットする

マインドをインプットするとは、新たな考え方を外から取り入れるということです。

セミナーや書籍、メンターや先輩などの考え方を聞き、それに納得することで行動への抵抗感が和らぎます。

たとえば、プレゼンに緊張すると自覚している人は、次のようなマインドを持っているかもしれません。

  • プレゼン=評価される場
  • 緊張=怖がっているサイン

しかし、尊敬している上司から次のようなことを教わり納得できれば、緊張してもプレゼンのパフォーマンスを落としづらくなるでしょう。

  • プレゼン=周囲を評価する場
  • 緊張=ワクワクしているサイン

「誰からの情報か」「どのタイミングか」によって、インプットへの抵抗感が変わります。

多くの場合、信頼できる相手から自分に余裕のあるタイミングのとき、インプットへの抵抗感が減少します。

逆に、信頼できない相手からの情報や、自分が当事者で自分の行動を肯定したいときは、マインドを上書きすることが難しいので注意してください。

方法④:自分のマインドを分析する

自分のマインドを分析するとは、次の2つの理由を明らかにすることです。

  • 問題行動を選びたがる理由
  • 目標行動に抵抗感が生じる理由

たとえば、情報発信が怖いなら、その理由を次のような問いで明らかにしていきます。

  • 情報発信することで何が起きると考えているのか?
  • 情報発信をすることで生じる最悪な未来は何か?
  • 情報発信をしないとどんな恩恵を授かれるのか?

そして、情報発信を避けようとするマインドを見つけたら、それがどれほど正しいのか、回避する余地はあるのかを検証して、マインドの変容を促します。

ただし、この方法は自己分析だけでは効果が発揮されづらいことに注意してください。

自己分析による気づきを、実践の場で実験をすることでようやくマインドが変わるためです。

この方法はコーチングでよく活用されているので、自分1人で自己分析や検証の実験が難しい場合は相談してみるとよいでしょう。

準備中:コーチングとは

方法⑤:マインドを体験から学習する

マインドを体験から学習するとは、場慣れするということです。

セールスにネガティブな印象を抱いていたとしても、それを何年も繰り返しているとセールスはそれほど悪いものではないと感じられるようになるでしょう。

どれほど抵抗感がある行動でも、その行動を繰り返していくうちにその行動が合理的なのだと考えられるようになります。

特に経験が乏しい行動に対しては、浅い根拠でネガティブなレッテルを貼ってしまう傾向があります。

そのような場合は、一旦信じて行動してみることで簡単にその行動を肯定する合理的なマインドが身につく可能性が高いです。

準備中:納得できないと先に進めない

まとめ

行動することが難しいとき、かならずといってよいほど問題の核心にはマインドがあります。

誰かから保証をもらって安心しようとしたり、習慣化に取り組んだりして解決を目指そうとしますが、マインドが変わらないと新しい行動を継続することは難しいでしょう。

特に個人のビジネスにおいては学生とも会社員とも異なるマインドが求められるため、躓き立ち止まる人が多くいます。

個人のビジネスで前に進むことが苦しくなったときは、その苦しさを生むマインドと向き合ってみてください。